27.缶コーヒー＊Kazunari＊ ページ27
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あとちょっとで終わりか、と後ろにある時計を見たら
ケツに仕舞ったスマホがブッ、と震えた。
Aだな、多分。
蕎麦屋に着いたとか、そんなだろうな。
腹減ったわ。
和「しゃせ〜…」
いらっしゃいませ、をちゃんと言い慣れてはいないけど、もうこのコンビニで働き始めて2ヶ月が経つ。
Aのためにも、ちゃんとしなきゃなって、やっと見つけて雇ってくれたバイト。
緩いおじさんがオーナーのコンビニだから、居心地は良い。
目の前に出された缶コーヒーをピッとレジに通して、116円でーす、って顔も見ずにそう言う。
はい、って120円を俺に渡すその声に、ふと顔を上げた。
和「なんで、…」
ごめんね、って困ったように笑いながら
右の耳に、あの時よりも少し短くなった栗色のふわっとした髪を掛け直した。
和「4円、おつり、」
美晴「ありがとう」
和「どうしたの、美晴さん、」
美晴「んーん、この前たまたまここに、にのくんがいるの見かけてどうしても最後に声かけておきたくて」
最後
美晴さんのその言葉を聞き返したら、ふふ、と昔みたいに柔らかく笑みを浮かべた。
まぁ、もうシフト終わる時間だし他に客もいないし少しくらい雑談したって良いだろう。
おじさんも、怒りゃしねぇだろうし。
美晴「明日ね、私アメリカに行くの。
ずっと和食の料亭で働かせてもらってて、もっとお料理の勉強がしたくて。」
和「そっか、…頑張って。」
美晴「ん…ありがとう。にのくんは、」
ん？と聞き返したら。
好きな人と、ちゃんと幸せになってね、って。
その言葉に、「あぁ」とすぐに頷けたことが、自分でも成長だなぁ、なんて。
これにのくんにあげるね、と買ったばっかりのコーヒーをそのままレジに置き去りにして、美晴さんは背を向けた。
和「ありがと。」
そう呟いて、コーヒーを手にロッカーへ戻ったら、思った通り、Aから蕎麦屋で待ってるとメッセージが届いていた。
18:45をとっくに過ぎていて、コーヒーを飲みながら急いで着替えて。
Aが待つ蕎麦屋まで、小走りに裏口を出た。
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ともび(プロフ) - 音羽さん» 遅くなってしまいました！嬉しいです、ありがとうございます♪夜更かししちゃうくらい(笑)音羽さんも、手洗いうがい、ちゃんとしてくださいね！！こちらこそ、ありがとうございました！！ (2020年4月7日 7時) (
レス) id: 531c17c2c8 (このIDを非表示/違反報告)
音羽 - お疲れさまでした！ 最高の小説でしたよ！ 夜更かししちゃうくらい、次読みたい！ってなってしまいましたwww 本当に最高でした！ これからも体調には十分に気をつけて下さい。 ありがとうございました。 (2020年3月11日 1時) (レス) id: 717d351d89 (このIDを非表示/違反報告)
ともび(プロフ) - peru/旧perutc3010さん» 遅くなってしまってごめんなさい！！コメントありがとうございます！私もここを消してしまうのは寂しいので記念に残すことにしました♪ツイも時間を見つけて頑張るので是非！また楽しみにしていてください！！ (2020年3月3日 16時) (レス) id: 531c17c2c8 (このIDを非表示/違反報告)
peru/旧perutc3010(プロフ) - 今更のコメント失礼します。ここを残して頂けるのがとても嬉しいです！何度も読み返したい作品がたくさんあるので、これからも読み続けます。あ、ツイの方でも待ってます！ (2020年2月19日 13時) (レス) id: 52470abde8 (このIDを非表示/違反報告)
ともび(プロフ) - ともさん» 嬉しいお言葉、、ありがとうございます！冷たくても温もりが何処かにあるお話を心がけていました！私も寂しいですが、読んでくださる皆さんのおかげで頑張れました、ありがとうございました！！！ (2020年1月28日 13時) (レス) id: 531c17c2c8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ともび
| 作成日時：2019年11月27日 9時
