139.晴れのち＊Satoshi＊ ページ19
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軽くカーテンを開けた向こうは、やっぱりまだ薄暗くて、小雨がパラパラと静かに音を立てていた。
Aがカップをゆすぐ、ザーとかジャーって音を聞きながらぼーっと遠くを見つめる。
智「あ、」
ほんの少し、差し込み始めた光。
雲の隙間からわずかに光が漏れていて、雨の粒ひとつずつがキラリと輝いて。
残った雫たちがポロポロと重力に任せて落ちてくる。
……あ、これ、………。
智「A、Aこっちおいで」
「はいっ」
急いで手を拭いてトコトコとこっちに近寄るAの肩を軽く抱いて。
さっきよりカーテンを広く開けたら、少しずつ視界が明るくなる外を、見てみって促す。
「晴れて来ましたね」
無邪気に微笑みながらこちらを見上げるAに
コク、と俺は目を合わせずに頷いて。
視線をやるカーテンの向こうに、またいくつか細い光が差し込んできた。
智「あ…」
「あっ………」
2人の声が、重なったその時。
遠くの空に、小さくかかった、淡い色の橋。
「虹、」
智「…出たな、」
肩を抱く力を少し強くしたら
くっついてない方の手が、俺のシャツをきゅっと握りしめた。
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ともび(プロフ) - みかぽさん» ありがとうございました！！優しい大野さんの愛の余韻に浸って貰えるとうれしいです(笑)お待たせしましたが、最後までありがとうございました！！！ (2019年9月25日 8時) (
レス) id: 2df8e76a2f (このIDを非表示/違反報告)
ともび(プロフ) - れいさん» 穏やかで、でもたくさんのことを考えられる2人の短い時間でした！そう感じてもらえてうれしいです！最後まで読んでくださってありがとうございました！ (2019年9月25日 8時) (レス) id: 2df8e76a2f (このIDを非表示/違反報告)
ともび(プロフ) - kuronekoさん» 長いことお付き合いありがとうございました！！まだ構成を練る段階なので、もう少し先のお知らせになりそうですが、続編…最後の連載もよろしくお願いします！！ (2019年9月25日 8時) (レス) id: 2df8e76a2f (このIDを非表示/違反報告)
ともび(プロフ) - あっちゃんさん» とんでもないです！私もなかなか更新できず完結が遅くなってごめんなさい…完結でコメント頂いただけで充分嬉しいです！最後までありがとうございました！！ (2019年9月25日 8時) (レス) id: 2df8e76a2f (このIDを非表示/違反報告)
ともび(プロフ) - mikkyさん» 高校時代に苦しんだ大野さんだからこその、彼らしい愛情を伝えられていたら嬉しいです！最後までお付き合いありがとうございました！！！ (2019年9月25日 8時) (レス) id: 2df8e76a2f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ともび
| 作成日時：2019年7月6日 16時
