97.髪の壁から ページ7
・
智「なぁんでちょっと離れんの」
「そんなことないです」
智「笑ったの怒った？」
「怒ってませんそんなことで」
智「Aちゃん」
「っ、」
その声で、名前を呼ばれることが、くすぐったい。
こっちむいて、という声が左側から聞こえて
言う通りにはしない私に「ほーら、こっち」とはいいながらも
無理に向かせようとはしない優しい声に、チラ、と耳から落ちた髪の壁からそちらを見た。
智「んふ、久しぶりに眼鏡みたかも」
「へ、」
智「だって最近ずっとコンタクトだったじゃん」
「まぁ、」
智「んふ」
ふわり、と。
髪に触れた手が、さっきとは違って何度も何度も、私の髪の流れを辿る。
「……大野さん、？」
智「…ちょっとだけ、いちゃいちゃしない？」
「いちゃ、いちゃ、」
智「んふふ、そう、いちゃいちゃ、(笑)」
どう、答えるべきなんだろう。
このまま、抱きついて仕舞えばいいのかな。
でも、そんなことできない。
もし、そのままキスでもしたら
もし、このまま抱き締められたら
……どうしよう、その先なんて、
想像もできないし、私なんかにそんなのできない。
だけど、でも、拒む理由はない。
智「Aちゃん。」
その呼びかけに、そっと視線を合わせた。
・
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1194人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「嵐」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ともび(プロフ) - てるりんさん» 甘々…とはなかなかうまくいきません(´; ω ;｀)引き続きよろしくお願いします！ (2019年6月28日 9時) (
レス) id: 2df8e76a2f (このIDを非表示/違反報告)
てるりん(プロフ) - このまま甘々…と思ってたけど雲行きがあやしいですね。大丈夫かな。心配です。 (2019年6月18日 22時) (レス) id: 8fb1d368bd (このIDを非表示/違反報告)
ともび(プロフ) - てるりんさん» 急展開！！です！！！二人がどうなるのか、見守っていてくださいね！いつもありがとうございます♪ (2019年6月2日 8時) (レス) id: 2df8e76a2f (このIDを非表示/違反報告)
てるりん(プロフ) - 更新ありがとうございます。私的には急展開。きっと大野さんもドキドキでしょうが、大野さん以上にドキドキしてます。 (2019年5月29日 13時) (レス) id: 8fb1d368bd (このIDを非表示/違反報告)
ともび(プロフ) - hanauma528さん» お返事遅くなってごめんなさい！ありがとうございます！最後までよろしくお願いします！！ (2019年5月10日 8時) (レス) id: 2df8e76a2f (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ともび
| 作成日時：2019年3月26日 10時
