30.第一声 ページ30
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12時半
お昼休みまではあっという間だった。
問題はそのあと。
18時までが長すぎる。
時計を見るたび7分くらいしか進んでなかった。
着慣れない色のスーツ
いつもより少し丁寧に梳かした髪
普段はしないイヤリング。
ただ、食事に行くだけでこんなにもドキドキしてる。
…バカじゃん私……。
そわそわする気持ちをなんとか落ち着かせて迎えた17時57分。
翔［山風出て信号渡ったとこの木の前で待ってます］
あーーーーだめ、叫びそう。
アーーー……っ。
叫びはしないけど、自分の口を掌でそっと覆った。
定時だ〜と周りがザワザワし始めて
それに乗っかって私も帰る準備をした。
お手洗いに寄って、口紅を塗り直したりなんかして。
足早に会社を出て、渡れるかなぁと思った信号は赤に変わってしまって。
人混みの奥に
木の前でポケットに手を入れて、少し寒そうに待っている櫻井さんが見えた。
青になって小走りで駆け寄って。
「お疲れ様です櫻井さんっ」
翔「あぁ、お疲れ様。」
にこっ、と
いつもの笑顔が目の前にあって。
昨日、あんなに悩んでた第一声は、なんの躊躇いもなく「お疲れ様です」だった。
「待たせちゃってごめんなさい、」
翔「全然。じゃあ行こっか」
「うん」
私のペースにきっと合わせてくれている歩幅。
ヒールの音は、会社帰りのサラリーマンで溢れかえる町に
飲み込まれていった。
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ともび(プロフ) - ともさん» ありがとうございます！一体どういう関係なんでしょう…← 何を話すのかはまた後々！ドキドキしながら待っていてくださいね♪ (2018年1月21日 15時) (
レス) id: 2df8e76a2f (このIDを非表示/違反報告)
とも(プロフ) - 櫻井さんと二宮さんの関係がスッゴク気になります(>_<)食事の時にどんな話をされるのか？ドキドキが収まりません(笑)続きが楽しみです♪ (2018年1月21日 7時) (レス) id: 3ed79bfe04 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：知日(ともび)
| 作成日時：2018年1月10日 13時
