19.呼び方 ページ19
・
「大丈夫だった？トラブル」
翔「あぁ、なんとか…明日先方と打ち合わせだからさ、焦ったー…」
「お疲れ様でした」
ん、ありがとう、という彼の声は
どこか落ち着く声をしている。
和さんとは違って
低くて、でも低すぎないしっかりとした声。
翔「部長と話せた？」
「え？…ぁ、うん、まぁね…」
翔「どした？」
「ううん、なんでもない、お洒落なバーだったよ！」
そっか、と
櫻井さんが笑ったような気がした。
ちょっと、胸が痛かった。
翔「あーの…それでさ、今度の…食事、なんだけど、」
「あっ、はい、」
翔「うん、あの、Aさんなんか食べたいものとかある？」
「食べたいもの…」
彼に、Aさんと呼ばれるようになったのは
いつからだったっけ。
初めは早坂さんだったんだけど
櫻井さんの方の会社の専務秘書が同じ早坂って苗字で。
それで、確か契約の話をするときに打ち合わせでややこしいからと、
私を名前で呼ぶようになった。
酒井さんは、…秘書さんのことは呼び捨てだから問題ないって、ずっとそう呼ばれてるなぁ…。
翔「Aさん？」
「えっ！あっ、ごめん、うーんとね、パスタ！」
びっくりした、寝たかと思った、って笑う彼に
電話越しに「そんなわけないでしょ！」って突っ込む。
っはは、って
あの笑顔が目に浮かんだ。
・
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1162人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ともび(プロフ) - ともさん» ありがとうございます！一体どういう関係なんでしょう…← 何を話すのかはまた後々！ドキドキしながら待っていてくださいね♪ (2018年1月21日 15時) (
レス) id: 2df8e76a2f (このIDを非表示/違反報告)
とも(プロフ) - 櫻井さんと二宮さんの関係がスッゴク気になります(>_<)食事の時にどんな話をされるのか？ドキドキが収まりません(笑)続きが楽しみです♪ (2018年1月21日 7時) (レス) id: 3ed79bfe04 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：知日(ともび)
| 作成日時：2018年1月10日 13時
