62.別れ道 ページ2
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��好き��
やっと、聞けた。
あの日、気持ちがないと思っていた行為は
きちんと意味を持っていた。
好きだった、と
あたしが伝えた言葉は、もう過去の気持ちだけれど。
その後は、まるでその気持ちを無言で伝えるかのように
優しく、ゆっくり、壊れ物を扱うかのようにあたしに触れた。
程良く鍛えられた、見かけによらないその身体は
雅紀との感覚を掻き消すみたいにあたしを抱き締める。
智「足閉じないで、」
「っ、はぁ、大野く……、」
智「大丈夫だから、…力抜いて、」
ビリ、と袋を破る音。
そっと力を抜くと、大野くんの手によって動かされる身体。
「んんっ！」
智「キツ、」
「あっ、ぅ…や、」
智「俺の目見て、…ほら、」
視線が重なって、ね、と微笑まれる。
隙をついた異物感に、仰け反る身体。
なだめるように
頬、首筋、肩、腕から腰に触れてゆく。
大野くんが、上で動くたびに軋むスプリングは
ギシギシと音を立てた。
「っ、ん、んん、やぁ…、」
智「んぁ、は…済ませるよ、」
一段と早くなった動きに、逃げようとしたのか追いつこうとしたのか。
しがみついた腕に、少しだけ爪を立ててしまった。
果てる、その直前。
脳裏によぎった雅紀の笑顔、声、体温。
「ごめ、なさ……あぁっ！！…」
もう、後戻りできないほどあなたに埋もれていることに
まだあたしの心は気付いていなかった。
決して、進んでは行けなかった道へ
あたしは、……大野くんの手を取って、
きっと同窓会のあの日から一歩、また一歩と進んでしまっていた。
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知日(ともび)(プロフ) - けいこさん» けいこさんならどうしますか…(・・;)ドキドキしてみてもらえたら嬉しいです！妄想万歳！！！ (2017年9月8日 23時) (
レス) id: 2df8e76a2f (このIDを非表示/違反報告)
けいこ(プロフ) - 私だったらどうする？って考えながら読んでます。今の幸せを捨てれるのか？罪悪感がかえって智への気持ちを加速させているような気もするし…いわゆる不倫のスリルのような…あー妄想楽しい^ ^ (2017年9月8日 16時) (レス) id: b16eeb3d0e (このIDを非表示/違反報告)
知日(ともび)(プロフ) - ともさん» ともさんこんにちは！共感していただいて嬉しいです！！心に決めた相手がいるのに、うわぁぁぁってなっちゃいますね( ；∀；) (2017年9月3日 15時) (レス) id: 2df8e76a2f (このIDを非表示/違反報告)
とも(プロフ) - 知日さんこんにちは。主人公ちゃんの気持ち…スッゴク痛いほど分かる(>_<)どっちを選べなんて…無理な話。あぁ〜辛すぎる(TT) (2017年9月3日 12時) (レス) id: b4753fc97a (このIDを非表示/違反報告)
知日(ともび)(プロフ) - けいこさん» けいこさんコメントありがとうございます！珍しく翔くんが中立です…どうなるかはお楽しみに…フフフ♪ (2017年9月2日 12時) (レス) id: 2df8e76a2f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：知日(ともび)
| 作成日時：2017年8月26日 23時
