120.映画*Kazunari* ページ30
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俺は、何か勘違いしてたのかもしんねぇな。
バカみてぇに走ったんだよ俺。
1人で体育祭やってる気分だったわ。
ただ、お前に会いたくて
お前と話したくて。
和「なん、だよ………っ」
走って戻った学校の、1年の教室にあいつは居なかった。
どこだ?って息切れしながら
じわっと汗まで滲ませて考えてさ。
和「俺の体力返せや……(笑)…」
もしかしてまだいる?って駆け上がった屋上で開いた扉の向こう。
冷てぇ風が吹き抜けて。
屋上についてるライトでうっすら照らされた2人が見えた。
声は所々しか聞こえなくて。
『好き、…です…。好き……っ』
智『俺も…。好きだよ…』
それから、あいつは大野さんの腕ん中に収まった。
映画でも見てるような気分でその様子を見つめて。
大野さんに、Aちゃんとか呼ばれたんだろう。
そっと、顔を上げたあいつの唇に
大野さんのが重なった。
それからまた、重ね合わせたままで抱き締めてさ。
俺は、音を立てずに扉を閉めて
そのまま階段を降りて門を出た。
・
ベッドに寝転がると、ちょっとだけくすんだ白い天井に
さっきのあいつらの事が浮かんで。
俺のもんだと思ってた。
俺だけが、キスして良いんだって…
和「んなわけ…ねーか……」
気付いたら、目尻から涙が伝ってて
なんだよ
俺、こんなに好きだったんじゃんって
遅すぎた気持ちに、蓋をした。
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知日(ともび)(プロフ) - マリーさん» 大丈夫ですよ♪最近忙しくて、今は合宿で泊まり込みなのでちょこちょこ更新しますよ〜(´ω` ) (2016年9月5日 21時) (レス) id: 2df8e76a2f (このIDを非表示/違反報告)
知日(ともび)(プロフ) - そよさん» 潤くんが少し切ない役回りですよね(泣)このあと2人がどうなるのか…見届けてあげてくださいね!!ありがとうございます!! (2016年9月5日 21時) (レス) id: 2df8e76a2f (このIDを非表示/違反報告)
マリー - 更新が遅れてますね 怪我や病気になってませんか? (2016年9月5日 19時) (レス) id: 5a5dc08590 (このIDを非表示/違反報告)
そよ - 潤くんありがとう!(*≧∀≦*)二宮先輩に火を付けてくれて!でも潤くんが二宮先輩を送り出す気持ちがちょっと悲しい~(T△T)作者さん応援してるので頑張ってください!!(*≧∀≦*) (2016年9月5日 18時) (レス) id: 1479d28aeb (このIDを非表示/違反報告)
知日(ともび)(プロフ) - いちごみるく☆さん» わ!!ありがと〜♪潤くんがね、言っちゃいましたね(笑)二宮先輩もさすがに…ねぇ?頑張って更新します!コメントありがと〜!!! (2016年9月4日 0時) (レス) id: 2df8e76a2f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:知日(ともび) | 作成日時:2016年8月22日 20時