40.頑張れ。 ページ10
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その後はなんだかずっとボーッとしてて。
こんな、なんの魅力もないあたしにキスするのだってきっと
二宮先輩にとっては、その…今まで抱いてきたオンナノコたちの延長なんだ。
そう思うと、なんだか泣きたくなって。
唇に、イヤでも蘇るあの感覚が胸の奥を締め付ける。
なにこれ……。
なんでこんな苦しいの………？
変に意識するから…だから苦しいのかな…。
咲知『それから、ね、』
『えー！まだあるのー？(笑)』
そんな噂、なんてことないような顔をして振舞ったあたしに。
咲知『あたし…好きになっちゃった________ 』
って、想像もしてなかった人の名前が出てきたから、驚いた拍子にまた少し足首が痛んだ。
好きという感情は
女の子をこんなにも可愛く、儚く見せる。
いつも元気な咲知が、照れ臭そうに。
絶対に誰にも言わないで！って。
ダメだって……わかってるの……、って。
俯いて、そう教えてくれたのにあたしは
まだ、自分の気持ちに見て見ぬ振りをしていた。
・
・
下駄箱から見えた、門を右に曲がる二宮先輩と大野先輩の後ろ姿に
ひとつ、深呼吸をしてゆっくり歩き始めた。
ふと見た体育館の入り口で、咲知と
彼女の密かな恋の相手であるヒトが楽しそうに話しているところを見つけて。
「頑張れ。………っぃてて…」
1人でそう呟いた。
照れたように、時々そのヒトを
_______________相葉先生を
見上げて微笑む咲知を見て、いつかあたしも
恋をしたいと思った。
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知日(ともび)(プロフ) - マリーさん» ありがとうございます！！これからも見守ってあげて下さいね♪更新頑張ります！！ (2016年8月27日 19時) (
レス) id: 2df8e76a2f (このIDを非表示/違反報告)
マリー - とっても面白いです！！ (2016年8月26日 13時) (レス) id: 5a5dc08590 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：知日(ともび)
| 作成日時：2016年7月15日 15時
