38.キモチ＊Satoshi＊ ページ8
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なんか、すげー複雑なキモチだった。
普段はめんどくせぇめんどくせぇつってなんもしないクセに
Aちゃんをおぶって？
そこどけって？
ニノ、「今日は大野さん先帰ってて」つったじゃん？
お前こそなにしてんだよ？
体育祭のあと、ニノにそう言われて
どーせ帰ってもやることねぇしな、って思って保健室でちょっと昼寝してたらさ。
・
ビックリして俺が退いたそのベッドにAちゃんを寝かせる様子も
手際よく袋に入れた氷を、足首に当ててやる様子も
おでこに張り付いちった髪をどけて、すっげー愛おしそうな目でAちゃんを見てるその様子も
俺には、ニノがAちゃんを想ってるようにしか見えなかった。
Aちゃんは、それでいいの…？
キスされて、泣いてたじゃん？
嫌だったんじゃないの……？
意識失ってんだから、抵抗するとかいう問題じゃねーのはわかってんのに。
智「ニノわりぃ、俺先に出るわ」
和「ん、おぉ。」
翔「大野、」
保健室を出たところで翔ちゃんに呼び止められて。
翔「二宮って…」
智「しらね。…俺は、あんなニノ見たことねーよ。」
あの時のAちゃんは、ニノを受け入れてるように見えて。
だから……意識失ってんだから仕方ねーじゃん…
そう何度も言い聞かせんのに。
この、嫉妬にも似た感情は、どこから来たんだろう。
きっと俺はこの時、Aちゃんへのキモチに気付いちゃったんだな。
まだ、なんにも知らないのに。
1年の、吉崎Aだってことしか知らないのにさ。
俺は、キミに、恋をしてしまったんだ_________
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知日(ともび)(プロフ) - マリーさん» ありがとうございます！！これからも見守ってあげて下さいね♪更新頑張ります！！ (2016年8月27日 19時) (
レス) id: 2df8e76a2f (このIDを非表示/違反報告)
マリー - とっても面白いです！！ (2016年8月26日 13時) (レス) id: 5a5dc08590 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：知日(ともび)
| 作成日時：2016年7月15日 15時
