34.バカ ページ4
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階段の途中で意識を失ったあたしを
たまたま通りがかった二宮先輩が保健室まで連れてきてくれたんだって。
どうやって運んでくれたんだろう…なんて疑問が脳裏をかすめたけど
あの声が、嘘じゃなかったってだけで
なんだか胸が温かくなった。
足に気付いてくれたのも、二宮先輩だった、って。
翔「あとで、病院いこ。車で連れ」
車で連れてくから、って言う前に
櫻井先生、保護者の方からお電話です_______
…なんて校内放送で呼ばれて、「うわー」って(笑)
「いってらっしゃい(笑)」
翔「とにかく、寝てろよ！」
そう言って立ち上がって、カーテンが全開になってるあたしの寝てるベッドの隣
そこのカーテンをシャッ！と開いた。
翔「っつーか二宮！なんでお前まで寝てんだよ、帰れよ(笑)」
和「んぁ〜も〜夢いいとこだったのに………」
「…………。」
今日のリレーの時とは、似ても似つかない気怠そうなオーラで、イヤイヤ起き上がって項垂れた。
気付けば櫻井先生はもういなくて。
「あの、…二宮先輩がここまで…」
ここまで運んでくれたんですか？って聞きたかったのに。
和「ふわぁー…で？どうよ、足」
「え？」
欠伸ではぐらかされて…質問には答えてくれなかった。
和「あーしー。どうだって聞いてんの…まだ痛む？」
面倒くさそうにベッドから降りてスリッパを履いてコッチに来るから
とりあえずあたしも起きて痛むか確認しようとしたら。
「いっ、つ………」
和「バカ誰が起きろつった！」
"バ" にすごいアクセントを置いて叱られて
中途半端に起き上がった肩を持って、そのままベッドに寝かされた。
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知日(ともび)(プロフ) - マリーさん» ありがとうございます！！これからも見守ってあげて下さいね♪更新頑張ります！！ (2016年8月27日 19時) (
レス) id: 2df8e76a2f (このIDを非表示/違反報告)
マリー - とっても面白いです！！ (2016年8月26日 13時) (レス) id: 5a5dc08590 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：知日(ともび)
| 作成日時：2016年7月15日 15時
