48.なんとなく＊Kazunari＊ ページ18
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大野さんの挑発にのったんだよね、俺。
あっさりAのことが好きだって頷いた大野さんが羨ましかった。
下駄箱でAと会ったのは偶然じゃなくて
待ってた、って言った方が正しいのかもしれない、つーか正しい。
相葉ちゃんの「そっかそっか！」って声と
こいつの独り言しか聞こえてなかったけど、たまたま聞いちゃったフリ。
結局、なんの話だったのかは教えてくんなかったけど(笑)
同じ教室で勉強してる間、なんども前に教室でキスしたことを思い出してた。
ふにふにのほっぺたを掴んでひょっとこにする度、俺はこの唇に何回キスした？なんて。
試験の最終日、もう会う口実がなくなって生徒会室で暇つぶし…
そう、試験勉強なんてただの会う口実だったんだよね。
……大野さんに、Aを盗られたくなかったんだと思う。
なんて、この時の俺はまぁだ気付いてねーの、まじでバカだよね。
和「突っ立ってねーで入んなよ」
急に開いた扉の向こうには、思いもよらないヒトがいて。
ゲームの電源を切ってテーブルに置いたら、起き上がってAに近付いた。
和「何しに来たの？」
ほんとはこんな言い方したいんじゃないんだけど。
俺、不器用だし。
「ほんとに…なんとなくなんです…、」
和「なんとなく？……なんとなく大野さんも部屋に入れたの？」
天邪鬼だからさ。
「え………？なんでそれ、っ！」
急に腕を引かれて俺の胸にドンッてぶつかったAに、俺は。
和「ふざけんなよ………」
そう呟いていた__________
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知日(ともび)(プロフ) - マリーさん» ありがとうございます！！これからも見守ってあげて下さいね♪更新頑張ります！！ (2016年8月27日 19時) (
レス) id: 2df8e76a2f (このIDを非表示/違反報告)
マリー - とっても面白いです！！ (2016年8月26日 13時) (レス) id: 5a5dc08590 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：知日(ともび)
| 作成日時：2016年7月15日 15時
