42.先輩"も"＊Satoshi＊ ページ12
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俺よりちょっとだけ背の低いAちゃんが差す、ちっちゃめの折り畳み傘。
薄い青色に、白い花柄がチラチラしてて
Aちゃんらしいな、って。
相合傘なんて、俺したことあったっけ。
小学生ん時に、母ちゃんが迎えに来て…ってこんなの相合傘のうちに入んねーか(笑)
「すごい雨…」
智「だね、どんどん酷くなってるし。」
カバンを肩から提げて、胸の前で抱っこして
俺が濡れないように頑張ってくれてるAちゃんのこと、もっと知りてぇなって思った。
智「濡れてない？」
「あ…まぁ…大丈夫です、大野先輩は？」
智「ちょっとくらい大丈夫(笑)」
だからって、何話したらいいかもわかんなくて
ただ、黙って叩きつけるような雨の音だけを聞いていた。
「あ、あたし、」
智「左？」
「はい、先輩も…右なんですね」
"も"ってなに………？
智「左いこ、」
「え、でも、」
智「だってここで別れたら俺ビシャビシャじゃん(笑)」
「あ…そう、ですよね…」
俺の、ただのワガママだった。
俺も…ニノも、っていう"も"じゃねーの？それしか思いつかねーしさ。
だから、せめてニノと違う印象が欲しかった。
「じゃあ、あたしの家まで行って、大きい傘貸しますね」
智「ん。」
Aちゃんちは、まあまあ綺麗で小さなマンションだった。
智「一人暮らし、なの？」
「あ、はい(笑)高校入学と同時に1人で。」
3階までエレベーターで上がって、どうぞって部屋の鍵を開けた。
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知日(ともび)(プロフ) - マリーさん» ありがとうございます！！これからも見守ってあげて下さいね♪更新頑張ります！！ (2016年8月27日 19時) (
レス) id: 2df8e76a2f (このIDを非表示/違反報告)
マリー - とっても面白いです！！ (2016年8月26日 13時) (レス) id: 5a5dc08590 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：知日(ともび)
| 作成日時：2016年7月15日 15時
