41.青い傘 ページ11
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あれから1週間と少し。
だんだん、空気がジメジメしてきて、例年より早く梅雨入りしたっていうニュースが流れた頃。
あたしの足首はもうすっかり治っていて
体育の授業にも参加できるようになった。
咲知は、この前の試合でずいぶん活躍したらしくて
試合の後、相葉先生に褒められたんだーってすごく嬉しそうにしてた。
頭ポンポンってされたんだよ！って。
先生に恋するって、どんな感覚なんだろうなーって
咲知の話を聞いてるといつも思う。
そんな、晴れたり曇ったりしてる日が続いていたある日
放課後、櫻井先生に集めたプリントを渡してから少し雑談して。
もう足平気なんだな、とか
なんか一雨降りそうだぞ、とか。
そこを出ると、いやでも目に入る生徒会室。
いるのかな………なんて考えて
最近全然会わないなぁって思ってたら扉が開いた。
「わっ、」
智「おぉ、」
二宮先輩じゃなくて、大野先輩だったけど。
智「帰んの？」
「帰ります…」
今日はニノ休みなんだよなーってちょっと寂しそうな大野先輩が「帰ろっか」ってふにゃんと笑った。
下駄箱で靴を履き替えて外に出ると
肘の辺りまで白のカッターシャツを捲り上げて、ボタンを上1つ開けた大野先輩の隣を歩いた。
ポタ…………
「あ…」
智「あぁ〜これ来るなぁ…」
大きめの雨粒が、頭や手に当たり始めて。
「傘…」
カバンの中から折り畳み傘を出して広げると
智「さすが(笑)俺ねー、青好きなの。」
「ふふ、そうなんですか(笑)」
あたしの、薄い青に小さな白い花柄が散らばった傘を、チョンと触った。
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知日(ともび)(プロフ) - マリーさん» ありがとうございます！！これからも見守ってあげて下さいね♪更新頑張ります！！ (2016年8月27日 19時) (
レス) id: 2df8e76a2f (このIDを非表示/違反報告)
マリー - とっても面白いです！！ (2016年8月26日 13時) (レス) id: 5a5dc08590 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：知日(ともび)
| 作成日時：2016年7月15日 15時
