完璧 Lady～３つの過ち～ (ページ4)

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4.ステキページ4

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会長である、櫻井社長のお義父さんに気に入られたみたいで

両親に勧められるまま

大野さんにも相談したら、「翔ちゃんでしょ？いんじゃない？」って答えが返ってきたから

とりあえず、ホテルのロビーで待ち合わせ。

大野さんと櫻井社長は、幼馴染のようなものらしくて。

そんな大野さんからの「ほんと良い奴だから」っていう情報もあって、背中を押された年明け。

翔「櫻井翔です。」

「デザイン課の、河内Aと申します。」

翔「知ってるよ、うちの社員だから」

そう言って、ふふっと笑い合う。

互いの父親と4人で食事をした後、「このあと少しお話しませんか…？」って

そう言われたのが始まりだった。

社長と平社員のあたしなんて

まぁ家柄は似ていたとしてもそんなこと把握してるわけないし、関わる機会なんてそうそうないのに

彼はちゃんとあたしのことを知ってくれていて

逆に知らなかったあたしは

実は同い年で、誕生日が近いことも初めて知った。

社長だということを忘れるほど自然に

話題の豊富な彼にリードされながら話すことができて

両親が強く勧めてきたのも理解できた。

翔「プライベートだからさ、社長ってやめよーよ(笑)」

って、眉毛をハの字にして困ったように笑うから

櫻井さんって呼んでるうちに

あたしも河内さん、じゃなくてAさんって呼ばれていて。

それにも、違和感を覚えない

初めて、

憧れとは違う、ステキだって思う感情を覚えた。