パリコレ捨ててアイドル目指しました。II (ページ10)

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ｺﾞｼﾞｭｳｷｭｳページ10

美味しいと言ったのはいいものの、

やはり慣れてはいないのですぐに喉が胃液で焼ける。

戻しかけてまた飲み込んでを数回繰り返した。

落ち着いて冷静になる。

この状況に恥ずかしくなって思わず後ろの背中の手を払おうとすると、逆に手を腰に回されてしまう。

焦って反対の手を払おうとすると、左手を握るようにされた(これはきっと恋人のするものだ)

このままでは私は先輩にもARMYにも顔が立たない。

恥ずかしい。

そのまま黙って下を向いていると上から軽く引くような笑い声が聞こえてきた。

TH「Aって意外と照れ屋さんなんだね？

かわい～～～

そんなに男子とくっついたことないの？

それとも__「違います、

テテさんだから、

テテさんだから恥ずかしいんです」

そのままテテさんの目を見つめると私の熱が手を通じて乗り移ったかのように頬を染めた。

「なんだ、テテさんもじゃないですか」

TH「僕はAにぞっこんだからだよ～～

こんな距離だとそりゃ恥ずかしくなっちゃうよ！」

きゃ～言っちゃった～こんな空気で言うはずでは～テヒョンのあんぽんたん～と隣でわあわあ言う。

時計の針はあともう少しで明日を告げる。

「テテさん、

明日はライブですから、体力の為にも寝ましょう

それでは失礼します」

一息で言わないと引き止められるような気がした。

そして止められたら私も反抗できなかっただろう。

口をあんぐりしたテテさんを置いて自室へと戻り、筋トレをしてシャワーに入る。

髪の毛の先まで乾かし終えてからストレッチをして、週一度の報告を主治医にする。

少しのきっかけですぐに治ると言われていた。

心なしかいつもよりも雑音が少ないような気がする。

このままスタッフとしての仕事も終えるまでには治らせてデビュー日を早めたい。

早く皆に認められたい。

PDさんにも

リラオンニにも

BTSやTXTの先輩にも

母にも。