パリコレ捨ててアイドル目指しました。II (ページ27)

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ﾅﾅｼﾞｭｳﾛｸページ27

TH「ーーーーーーーーー__」

ゲートを潜りガラガラと届いた荷物を運ぶ。

やはり母との会話したことはかなりの体力を要したようだ。

帰国中の飛行機内での記憶が一つもない。

ただテテさんに何か言われたようなそんな記憶はある。

世界的アーティストのBTS先輩方は先に車で戻られたらしい。

私達スタッフは後を追うために残りの荷物を全て回収してバンに乗り込んだ。

帰りの車の中で「アイドル」「恋愛」と検索する。

やはりアイドルの恋愛はあまりいいものとして扱われないようだ。

big hitは…

『あっ…恋愛していいんだ…』

安堵のため息を思わず吐き、スマホを置いて窓の景色を眺めた。

乾燥しているのか雲ひとつない空。

木は衣服を脱ぎ始めて地は絨毯を敷く。

短い期間ではあるが離れている間に

韓国は冬になったようだ。

運転手の着きましたの一言を合図に一斉に荷物を宿舎へと下して家事代行サービスの業者へ洗濯物を預けた事務所へと向かった。

YJ「Aちゃん！」

誰かから呼ばれるような気もするが、

人肌の恋しくなる冬は仕方のないことだ。

HK「A～ちゃん～！！！！」

視界が突然真っ暗になり、

はたと立ち止まった。

BM「だ～～れだ！！！！」

「ボムギュさん…？」

HK「ぶぶーっ！！正解は！ニンカイくんでした！」

SB「ニンカイもバムもヒョンも何してるんだよ…」

TE「こんにちはA、さっき帰ってきたって書いたから迎えに来たよ～」

YJ「もしよかったらでいいんだけど数日後の日本のコレクションに出演するからもしよかったら一緒に来てほしいなって」

HK「僕たち日本初めてで全然分からないから頼れる人がAしかいないんだ！！」

SB「お願いしてもいいかな…？」

「断る理由がありません」

BM「やったー！！！！！！！！！オッケーだってー！！！！！！！！ｲｪｰｰｰｰｰｰ！ﾋｭｰｰｰｰｰ！！！！！」

「それではこのまま時間もありませんから最終確認のウォーキング練習に取り掛かりたいと思います」

TXT「はい！よろしくお願いします！！」

そのまま月日が経ち、

私は数多くのイベントスタッフを経てPDさんの書斎へと呼ばれた。

PD「久しいね、A」

「はい、お久しぶりです。」

PD「ここ数ヶ月の仕事ぶりをアイドルとマネージャーから話を聞いたけれど、

いい方向へと性格が修正されたと思っている

君がよければの話だが、

この冬を越したらデビューしないか？」