パリコレ捨ててアイドル目指しました。II (ページ23)

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ﾅﾅｼﾞｭｳﾆページ23

長期間更新せず申し訳ありません。

作者個人の症状が全く回復せず、今日まで療養しておりました。

では続きです、もしよろしければですがご覧ください。

Aｻｲﾄﾞ

口に含むのを躊躇いつつも一口頬張る。

ゼリーの人工的な甘味と蜜柑の自然な甘味の相性は抜群だ。

「美味しい。」

TH「ふふ、そうでしょ？Aがそんな美味しそうに食べるから僕も食べたくなっちゃった…」

「一口食べますか？」

正直この一言に深い意味はなかったが、

テテさんが異常なまでに喜ぶので、

嗚呼これはきっと言わなければよかった台詞だとわかってしまう。

言ったからには逃げられない。

一口大をスプーンに盛ってテテさんの口へと運ぼうとするとテテさんの顔自体が近づいてぱくりと飛びついた。

TH「美味しい～！！！」

JM「見せつけてくるなぁ」

RM「か、間接キスだなんて…まだ早いだろ…」

成程、間接するからテテさんは飛び上がるほど喜んだのか。

納得だ。

JH「そういえば今日の仕事なんだけどさ___」

JK「あっそれは僕も思いました__」

そのまま楽しく会話をしたところでお開きになった。

部屋へ戻ろうと階段に向かおうとしたらテテさんに声をかけられて、振り返った。

TH「A、明日全てが終わったら、

君は僕のものだし僕は君のものだよね？

覚悟してて」

「テテさんなら魂ごと捧げますから」

テテさんはこんなにも歯の浮くような言葉を使う

顔が全身が熱くなって胸の奥のどこか核のような部分をキュッと掴まれたような感覚になり、おかしくなりそうだ

苦し紛れに言えた言葉なんて魂？意味不明だ。

このまま立っていたら膝ごと崩れ落ちそうで慌てて逃げた。

部屋に戻って鍵を閉めた瞬間、

腰が抜けて扉を背にしてずるずるとへたり込んでしまった。

なんとか気を保って立ち上がると左ににある全身鏡に自身の姿が映る。

赤。

私の顔はテテさんの一言によって耳や首元まで真っ赤だった。

私は早くもテテさんに染まってしまっていたのだ。