パリコレ捨ててアイドル目指しました。II (ページ3)

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ｺﾞｼﾞｭｳﾆページ3

全て覚えてしまい、退屈だったから凌ぎにイヤホンを耳に差し込む。

音楽を流し始めたと同時にユンギさんから私の名前を言う声が聞こえて、耳を澄ませる。

SG「マネヒョン、Aは今日何をするんだ？」

MG「今日は撮影だから、俺とスタッフへの挨拶へ回ったらメイクさんのアシスタントと出番を順に呼ぶことかな」

RM「え？そんなたくさん急には無理じゃないですか？」

MG「PDにこれからたくさん一気に覚えることが増えるから今のうちに環境に適応できるように頼まれたんだよ…」

JN「でもAちゃんならできる気がする」

JH「同感！」

仕事内容はモデルをしていた時よりも少ないのでおそらく大丈夫だろう。

いつまでもずっと私を褒めるような話をするので恥ずかしくて早く着いて欲しくなった。

MG「着いたぞ、起きてる皆は後ろのマンネ達を起こしてくれないか？そしたらいつもの楽屋に行って台本をもう一度通して読め。

起こすのは二人に任せてAさんは私と一緒に監督とスタッフ達に挨拶に行こうか」

「わかりました」

骨組などが露骨に浮き出た本格的なスタジオだ。

スタッフへの挨拶を教えてもらいつつ一通り終わらせて、マネージャーさんと別れてメイクさんのアシスタントをしに楽屋へと向かった。

？「初めまして、ユナ(YN)92line、ソクジンと同い年よ。取り敢えずメイク道具から説明するわね」

「初めましてユナさん。私は TH「ヨル！ヨルって言うんだ！僕達の後輩ですヌナ！優しくしてやってくださいね！！」

YN「ふーん…？独特な名前ね…十なんて名前の人あまりいないし…キラキラネームでもないけど…まあいいわ、ヨル、まずメンバー別にブラシから言うから覚えてって。在庫が無くなると不味いし、ファンに情報が渡らないようにするからメモもせずに頭に叩き込んで頂戴。」

全体を詳しく説明してもらい、ユナさんの求めるものを三秒後には出せる程度になった。

YN「覚えが早いわね、じゃあ早速衣装に着替えたメンバー年上から順に回して行くわね。

ここからは他のメイクスタッフも参加するわ。」

？「メイクと衣装担当してますソヨンです！94lineです！よろしく！」

マスク越しで、男装していて助かった。

異動になっているとは誰も思わないだろう。

まさか今までお世話になっていた

唯一の味方だったメイクオンニとここで再会できるとは。

SY「ヨルって言うんだよね！綺麗な顔立ちしてそうだし今度メイクさせてね！」