パリコレ捨ててアイドル目指しました。II (ページ18)

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ﾛｸｼﾞｭｳﾅﾅページ18

RMｻｲﾄﾞ

ジンヒョンの話を聞くからには、まず、現状打破が必須だ。

隣では

グクが泣きじゃくるテヒョンアを慰めている。

そういえば…

RM「テヒョンア、

Aの治療は回復に繋がっていたんじゃないのか？」

TH「えっ…？一昨日初めてウィダー以外の食べ物を口にしたって言ってた…」

SG「それは、神経…なんだ…やせ症？の方だろ？

統合…なんだ…失調？症は言っていなかったのか？」

JK「ヒョン…この人思ってるよりAちゃんと話してないから多分知らないですよ…」

TH「ごめん…」

RM「そういえば遅くなったけどそれとなくAの経歴とか色々調べといたよ」

JH「え？！それ早くもっと言いなよ！！」

ごめんごめん…そんなつもりじゃ…

ちょっと裏とか取りたくて…とか言ったら言い訳になりそうだし、ごめんで済まして続ける。

RM「Aちゃんは昔からモデルをやっていたみたいだよ。

しかも、テレビに映るタイプじゃなく、

ファッションショーとブランドのモデル専門のね。

幼い頃から既に完璧なスタイルをしていて、大人にも引けを取らない美貌だったとか。

ミラノとかロンドンとニューヨークのコレクションにも出たことがある。これはプロデューサーさんに裏を取ったし事実だった。

あとは、ハイブランドのショーにも引っ張りだこだったみたい。

ただ、人気すぎて…」

JN「すぎて？」

RM「なんというか…

裏では今ヒョンが話していたような厳しく制限された生活もあったし…

同業者には嫌われていたんだ…

モデルには幸せなやつ、歩かずにも稼げるし若い時からそうなんだから金にも男にも困らないだろ、とか…幼いAちゃんが嫌でもわかるようにグチグチと裏でも表でも言われてたんだ…

そして、監督とかカメラマンとか編集者とかのエリートには執拗なセクハラを受けていたんだ。

それをAちゃんのお母さんは黙認していたんだ。

Aちゃんがいくらしんどい、辛い、辞めたい、と言っても有名なるには必要なことだって聞かなかったんだって。

Aちゃんのお母さんはAちゃんの体を商品としか考えていなくて、内面を一つも考慮しなかった。

この事は当時のメイクスタッフさん皆が口を揃えて見ていられない程可哀想だったって言ってる。

そして、さっき、世界四大コレクションの内三つは出た話はしたけど、残るパリは出る前に無理矢理断ったらしい。

怒り狂う親と縁を切って、伝手の編集者に頼んで韓国の芸能事務所で練習生になった。