ﾖﾝｼﾞｭｳｻﾝ ページ43
「キムテヒョン…」
怒りのあまり口からは名前しか出てこなかった…
看護師「覚醒されたとの連絡ですね？事務所にもすぐに伝えて参りますので」
大慌てで看護師が病室から出ていった
息を吸い込んで暖かい光の差し込む窓を見る。
テテさんは味方な気がしていたのだが、
私が気を緩めてしまったからだろう。
誰も信じることのできない世界なのだ。
特に、私の懐に入って甘えさせようとするような人が一番の悪人なことを忘れていた。
ほら、あの人が私を捕まえた所為でいつもよりも体重が増えたのが嫌でもわかるほどに体が重たい。
『何が運命よ反吐が出る』
？「ナニガ？ウメイ？」
聞かれていたと反射的に顔を上げた
「ジンさん…」
JN「やぁ、来ちゃった」
隣いいかな？と言って私の返事も聞かずにベッドの脇に置いてあった折畳式の椅子を広げて座る。
どことなく自信を感じる座り方だ。
JN「最近座り方も意識してるんだよね〜
プロの視点からはどう？」
「もうプロでもなんでもないですよ」
JN「そんな冷たいこと言うなよ〜
まだ若いのに眉間にシワ寄せちゃダメだよ？
僕くらいになった時にシワになっちゃうから〜」
話を一つも聞かない。
「痩せればシワなんてできませんよ」
JN「今日はそのことで来たんだよね
テヒョンアから、Aの意識がはっきりしたけどこれ以上は死んじゃう〜！って聞いてさ。」
ひゃ〜！とテテさんの物真似をしてジンさんは楽しそうに話す。
JN「ヒョン料理上手だから、きっとそれなら食べてくれるんじゃないかな、きっと今も点滴が嫌でぶちって外してるだろうし…それなら美味しいもの食べて欲しい〜でも味濃いのはダメ！患者さんなんだから！大量のごま油は絶対にやめて！！！！
とかなんとかずっとぶうぶう言ってたから笑笑」
ててさんの言っていることが当たっていて誤魔化すように点滴の刺さっていた腕の部分に触れた。
JN「せっかくの可愛い可愛い弟からのお願いだし？
しかも、Aちゃんへの愛も感じたのに断る理由なんてなかったよね〜」
てな訳で作ってきた！食べよう！と張り切って私のベッドに付属した机を設置した。
彼から私はの愛はないに決まっているのにこの人はどれほど鈍いのだろうか。
JN「上からごめんね〜
はい！たんとお食べ！！」
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作者名：炭水化物天国 | 作成日時：2019年11月13日 21時
