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サンジュウナナ ページ37

何に期待するのだろうか?


「ご期待に応えられるかは分かりませんが、立派な姿でデビューできるように頑張ります」


TH「うーん?うん!がんば!!!!



あ、マネヒョンの車来たよ!



一緒に行こ!」



「___はい」



テテさんが私の右手を優しく握る。


同時に心拍数が急上昇する。







何か悪いものでも食べたのだろうか。

こんなにも心臓が苦しい。






車に乗ると優しそうな顔の男性が運転席から顔を出した。


MG「始めまして、私、BTSのマネージャーです。よろしくお願いしますね」


「よろしTH「はーい!よろしくお願いしまーす!」


MG「いやお前じゃねえよ」


TH「さあ!病院にれっつらごー!!!!」


MG「お前人の話くらいは聞けよ…」


玄人の漫才コンビを見ている気分だ。


このマネージャーさんとテテさんはきっと言葉にはできない深い深い絆で結ばれているんだろう。


いつか私もリラオンニとそんな風に…



TH「おーい!


A、お外に何か面白いものでもあるの?」


「へ?」


TH「だって、Aってばさっきからずっと窓ばっかり!隣の席座ってるんだし折角なら何か喋ろうよ!


ね?」


「いいですけど、例えば何を?」


TH「僕の好きなアニメの話にしよう!」


MG「おーい、着いたぞー」


TH「えー!!!タイミング最悪!


まあいいや!A、行こ!




大丈夫だよ!僕も一緒にいるから怖くないよ!」


まだ何も言っていないのにテテさんは一方的に話す。


ただ、かけてくれる言葉ひとつひとつは





私の心が本当に求めている言葉ばかりを言うのだ。



「はい。行きましょう。」


THサイド

Aは相当鈍い子だなぁ…


名前も呼び捨てにしたし、トキメキポイント高得点なはずの大事なタイミングでの一人称【俺】は全く効果なかった…


手を握っても脈変わってなかったし…




なにより!





期待していいの意味間違えすぎ!





話の流れ的にデビューじゃないに決まってんのに!






でもそんなところまで愛しく見えてくるんだなぁ…






うわぁ〜完全に恋に落ちちゃったや〜

サンジュウハチ→←サンジュウロク



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作者名:炭水化物天国 | 作成日時:2019年11月13日 21時

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