サンジュウ ページ30
気づけばもう数時間意識のないまま練習を再開していて、スタッフにそろそろ戸締りをすると連絡された。
そして、そのスタッフに明日の午前から早速稽古が始まるとも言われた。
スタッフ「これからは私がAの管理をする、マネージャーのような立ち位置になります。リラ(LL)、96lineです。私は呼び捨てでAって呼ぶし、私のことはオンニって呼んで。これから長い付き合いになるんだから。」
冷たそうな話し方から優しい気持ちが見え隠れしていて、思わず頬が緩む。
LL「ちょっと、返事してくれないとわからないから」
「すみません、わかりました。リラオンニ、これからよろしくお願いしますね」
韓国に来て大分経ったが、心の底からよろしくを伝えることができたのは今日が初めてだ。
これから彼女が私の心の支えとなるのは会ってまだ小時間でも絶対だった。
LL「とりあえず、明日の朝は早いかもしれないけど8時にはこの練習室に入ってて。ダンストレーナーとボイストレーナーがAの実力確認に来るみたい。この二人が文句を言えないくらいにAのパフォーマンスの完成度が100%に近づいてまでは事務所側からの公式発表はしないみたい。
しかも、非公開練習生として扱われるから他の練習生とは別でレッスンするからかなり厳しいかも。」
私は周りの手助けもない、
しかも今までの練習期間はゼロ。
遅めのスタート。
元モデル。
こんな状況では手当たり次第触れて確かめる方法以外はない。
これからはダンス用の筋肉を増やして糖質制限、BTSさんTXTさんのダンスの真似からでもいいから振り付けを覚えよう。
私は絶対にあの妖艶な蛇のような魅力を手に入れてみせる。
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作者名:炭水化物天国 | 作成日時:2019年11月13日 21時