ｼﾞｭｳｷｭｳ ページ19
楽しかった思い出を次々と頭に浮かべてそのまま留めて心を架空の幸せで満たす。
崩れた幸せでも笑顔は出てくる。
BTSさんが来るまでの肩慣らしで皆を喜ばせるパフォーマンスへの抵抗はなかった。
メンバー一人一人にファンサをしながら大きく腕を動かし、自分の一番好きなポーズをする。元の位置に戻るときには襟で口元を隠し、ウィンクをした。
次に、靴を10�僂離辧璽襪僕�き替え、最初と同じウォーキングに女性らしさを過剰に足した。肘を内側に向けて、腰を大きく振り、ヒールに加え美脚効果に繋がるように脚を交差させて歩く。
最後に、先程の靴に履き替え、最初よりも顎を大きく引き、胸を大きく張る。肩をそらし、逆三角形をした体で、肘を外側に向けて力強く踏み出す。自分が勇ましいライオンかのように鏡の向こうの自分を狩るような強い眼差しで歩いた。
たったの数往復でも緊張感があった分疲労は大きかった。元の位置に戻った時に思わず五歳は老いそうな溜息を吐いた。
JK「教えて」
「はぃ…？」
JK「だから、そのかっこいい歩き方教えてって言ってるんだよ
はやく教えて」
耳を赤くしてつぶらな瞳で私を見つめる。
困って周りを見渡すとVさんは下を向いていてわからなかったが、他の皆は弟の成長、人見知りがなくなったことを見守っているのが楽しいのか、母性溢れた表情でJUNGKOOKさんを見ていた。
「勿論です。そのために私はここにいますので。」
教え始めて一時間弱が経ったところでJINさんの膝がガクガクして正気を保てなくなったため休憩時間に入った。Vさんとはまだ打ち解けていないが、他のメンバーとは問題なく会話ができる程の仲になった。
すると、BTSさんが私を見ておいでおいでと会話の輪に招いている。
慎重に近づいてみたら狩られる前の兎のようで面白いと笑われた。
「JINさんそんな激しく笑うのやめてください。」
JN「それだよそれー！もうそろそろその芸名表記で名前呼ぶのやめようよー！！！ほら、僕のことはジンオッパって呼んで！さんはい！」
「ソクジンさんですね、わかりました。」
SG「俺もそろそろ芸名はキツいな。ユンギオッパって__「ユンギさんですね」」
RM「僕も芸名はあまり気に入ってないんだ…ナムでいいよ」
「ナムさんですね」
JH「僕のことはホソクじゃなくてホビって呼んでよ！」
「ホビさん…？」
JK「A、僕はグク、ジミニヒョンは小人で！」
JM「やー！グガ！やめろ！」
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作者名：炭水化物天国 | 作成日時：2019年11月13日 21時
