I'm fine 2 (ページ21)

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泣かないでよページ21

THside

グギがはらはらと泣き出した。
肩がぴくりと動く。
涙がポロポロ落ちている。
なぜだ？
なぜ君は泣いているのか。
俺たちには解らないんだ。
１つわかること。それは、
別れが近づいている、ということ。

ジョングクはこちらがわを見ると、
ふっと微笑み返した。
泣きながら笑うお前。
お前の綺麗な指先には透明な雫があって。
あまりにもそれは綺麗で、儚げだ。

「ヒョンはさ。俺が居なくても平気だよね。」
違う、違うよ。そんなことないよ。
お前が居ない時間、俺らがどんな時を過ごしていたことか。

「大丈夫、だよね。だよね、」
なんで、なんで。そんなこと言うの。
これからこの道の続きを描こうと思った。
その夢がぶち壊されるのにしては、早いよ。

「ヒョン、俺が居なくても元気で、
　強く、やってね。BTSを、守って。」
やめてくれ。

「時々でいいから思い出して。
　俺はヒョンと一緒に時を過ごしていたって」
ああ。
ずっと、ずっと一緒だよ。
ずっとずっと一緒だったよ。

刹那、
彼のリングは発光し、彼自身を吸い込んで行く

目の前が、真っ暗になった。

次に目を覚ましたとき、
病室にお前はいなかった。
それから、戻ってくる気配も、なかった。

灰色の日々は、再び巡ってくる。

でも、俺は信じるよ、
お前と俺たちはまた会える。って。

耳には、お前のピアスが揺れている。