I'm fine 2 (ページ12)

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空は、瓦礫の下から覗かなきゃページ12

JK side

何日も。何日も。

沢山の人が目の前で死ぬ。
苦しくて、
どうしようもできなくて
もどかしい。

恐い、恐い、

助けを求めたくても、求められない。

この世界は、どの世界とも繋がれないこと。
わかってるけど、けど、、、。

この、無惨な光景。
真っ暗な空は、

血痕のついた瓦礫の上から
静かにこちらを見ていて。

真っ暗な空は
恐ろしくて。

ヒョンの名前を思わず
喉がからからで
全然出ない声で呟く。

彼は心配そうに俺を見て。
背中をさすり、
ごめんなあって言ってくる。

いや、平気だよ。
クェンチャナ。

そういえば、ここの国の言葉、
ハングルじゃないのに
俺、よく理解できるな。
なんて、
そんな呑気なことを考えながら隠れる。

ぎゃぁぁぁぁぁぁぁあぁあぁぁぁぁっ

咆哮があちこちから聞こえて

きゃあっ
こわいよぉぉこわいよぉ
いたいいたいいたいいたい
たすけてぇ
おなかへったよう
だれかぁぁぁ
おんまぁぁ、たすけてぇぇぇ

人々の叫びが響く。
おぞましい光景に、思わず
目を剃らしたくなるけど、

現実で。

血が沢山ついている道を
裸足で駆けて、必死に逃げる。

どうにか、どうにか。
誰もいないところについたけど、

ほとんど飲まず食わずで生きてきた俺には、
充分苦しいものだったから。
ぜぇ、ぜぇ、、、と
息を必死に整える。

すると、彼の眼孔がこちらをハッキリと見る。

彼はいい放った。

お前は、元の世界に戻れ。