検索窓
今日:9 hit、昨日:36 hit、合計:784,244 hit

ページ7

「行ってきます」



家を出た瞬間、私が奇声をあげたのは言うまでもない。



「ジョンハン!?何でいるの!?」

「おはよ、迎えに来た」



やっぱり、昨日の嫌な予感は当たってたんだ。いつもより早く家出ればよかった。くっそ…。



そして、当たり前のように手を握られる。抵抗しようと思ったけど、ジョンハンの手は氷のように冷たい。



「…何時からいたの」

「さっき」

「嘘だ」



今は秋だけど、やっぱり朝は冷えるから、私はもうマフラーを付けてるしセーターだって着てる。でも、ジョンハンは手袋おろかマフラーも、セーターすらも着てない。



「何、心配してくれてるの?」



ニヤニヤしながら私を見つめるジョンハン。顔は整ってるはずなのに、ふごくムカつく顔。



「明日から、セーターくらいは着なよ」

「そしたらかっこいいって言ってくれんだったら良いけど」

「は?嫌だよ、思ってもないこと言いたくない」



そう言うと、手を握る力が強められた。痛い。



「ねえ、痛い」

「俺の心の方が痛い。かっこいいって言わねえなら着てこないからな」



出ましたジャイアン!!(拍手



でも、これで風邪を引かれたらちょっとアレだし。



「もし着てきたら言うかもしれないから、着て」

「何だよかもって」

「着てこない限り一生言わないから」

「…持ってない。小さくなったから捨てた」



イラッ。じゃあ買えよ…。



「Aのちょうだい」

「断る。もっと小さいでしょうが」



朝のHRをコイツに仕組まれていることを、まだ私は知らない。

8→←6



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (366 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
1165人がお気に入り
設定タグ:Seventeen/セブチ , ジョンハン , 天使/ジャイアン   
作品ジャンル:恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

兎団子(プロフ) - 一気に最後まで読ませていただきました!すごくジョンハンにドキドキしたし、スングァンの優しさに涙が出そうになりました(´;ω;`)これからもいろんな作品頑張ってください!!! (2017年1月9日 20時) (レス) id: 826df79066 (このIDを非表示/違反報告)
ひーさん(プロフ) - 受験お疲れ様でした!ハニちゃん待ってました(*´▽`*)これからも楽しみにしてます♪ (2016年3月11日 23時) (レス) id: 6f405a8434 (このIDを非表示/違反報告)
ハチノニ(プロフ) - 受験頑張ってください!! (2016年1月18日 0時) (レス) id: 739d1d6af7 (このIDを非表示/違反報告)
- 受験がんばってください!!待ってます!! (2016年1月17日 20時) (レス) id: 89deb1d656 (このIDを非表示/違反報告)
LISH(プロフ) - 受験頑張って下さい^^ジャイアン楽しみにしてます! (2016年1月17日 19時) (レス) id: 25c101d6c6 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:もこ | 作成日時:2016年1月7日 10時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。