ジャイアン系天使

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「…寒っ」



だんだんと季節は冬本番へ近付き、風は痛いくらいに冷たい。



こんな日に外で体育だなんて、先生どうかしてると思う。



「A、寒い」

「ハニ、重い」



最近ハニのスキンシップが多いのは私で暖をとるためだ。



「はは、人間カイロ」

「うざ」



そんなんだから体力無いんだよ。←



何となく校舎の窓を見ると、こちらをじっと見ている生徒がいた。



手振ってる。
あ、スングァン君か！



手を振り合っていると、ハニの手の力がさっきよりも強くなる。



「何してんの」

「スングァン君に手振ってるの」



授業終了のチャイムと同時にユアがこっちに寄ってきた。



「あ、スングァン君じゃん！」

「ユア知り合いなの？」



もう一度窓を見上げると、スングァン君の隣にはハンソル君。私にぺこりとした後、ユアに手を振った。



「せんぱーーーい！！ユアヌナと同じクラスなんですねーー！！」



窓を開けて叫ぶスングァン君。



「そーだよー！！スングァン君はハンソル君と同じクラスなんだねーー！」



そして、何か言い合って笑うスングァン君とハンソル君。



か、可愛い……！！



いつか見たいと思ってたこのコンビ！破壊力が強すぎる…！！！！



「A、行くぞ」



ハニに手を引っ張られ、可愛いコンビとバイバイをした。

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