ジャイアン系天使

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放課後。ハニに職員室に呼ばれてるから少し待っててと言われ、教室で待つことにした。



「…Aさん？」



声の先にいたのは、少し茶色いふわふわロングヘアの可愛い女の子。



お人形さんみたい。こんな子いたんだ。



「はい、Aです」



私の返事を聞くと、こちらへゆっくり近寄ってきた。



「Aさんは、ジョンハン君と付き合ってるの？」



あ、ハニのファンですか。



「いや、付き合ってないです」



そう言うと、安心したのか笑顔になった。



でも、耳元で言われたのは



「ジョンハン君に気に入られてるからって、調子に乗らないでね？」



え。



状況が掴めずに固まっていると、その子は教室から出て行った。



"気に入られてる"



この言葉が妙に引っかかってしまう。まるで、私がハニに遊ばれているかのような言い方。



「ただいま」



ハニの声に自然と安心してしまう。でも、ハニは眉間に皺を寄せた。



「何かあった？」

「え、何で？」

「目、赤い」



ハニには、知られたくない。



「…あー、ちょっと寝ちゃった」



そう言って笑うと、ハニは納得いかないというような顔をしたけど、これ以上は聞いてこなかった。

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