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「先輩方!あんにょーん!わあ、A先輩ワンピースすっごく可愛い!!」
スングァン君の提案でやって来たのは遊園地。ハニはこの日のために逆さてるてる坊主を大量に作ってたけど、その思いもむなしく清々しいくらいの晴天だ。
…ってゆうか隣からの空気重すぎるんですけど!!
「A、アイス」
「自分で買いなよ」
「お金持って来てない」
「お前マジか……」
結局、ハニのワガママに付き合ってしまうのが私の悪い所だ。
お金を出そうと財布を探った時、私より先に店員さんへお金が差し出された。
「スングァン君!?良いんだよ、そんな事しなくても!」
「僕が勝手にした事なので!気にしないで下さい!」
お金を返そうとする私の手を握り、ねっ!と笑いかけるスングァン君。申し訳ないと思うと同時に、どうしても可愛いと思ってしまうよ。
「ハニ、スングァン君にお礼言いなね」
「何で」
「お金出してくれたのスングァン君だからね」
「…どうも」
こんなジャイアンにも嫌味の無い素敵な笑顔を向けるスングァン君、可愛すぎるって…!!
「可愛い…」
「「え」」
あ。
「だよなぁ、俺の美しさに感服したんだよなぁ?知ってるぅぅ^^」
ハニさん。笑顔が怖いです。
「A先輩が可愛いのなんて、改めて言われなくても知ってますよ〜!」
スングァン君、完全スルーかよ…
しかも何か勘違いしてるし…可愛いかよ……
「ってかお前、ちょっと一回来い」
「え、ちょ、スングァンくぅぅぅん」
ハニに引きずられていく私にニコニコと手を振るスングァン君の姿が見えなくなった所で、目の前に仁王立ちするジャイアン様。
「お前、何なの」
「Aです…」
「そうじゃねえわ」
はあ、と溜息をつくハニ。真剣な眼差しで私を見つめる。
「前から思ってたけど…お前さ、あいつに甘いっていうか、優しすぎるんじゃないの?」
「え…」
「あいつはお前に惚れてるんだぞ。でもお前は告白を断りもせずに、あんなホイホイ手握らせたりしてるだろ」
「……」
「お前なりに気を遣ってるのも分かる。だけど、ああやって期待させるのはあっちが可哀想だろ」
「……はい」
ハニに言われた今日の宿題。
"スングァン君に、自分の気持ちをちゃんと伝える事。"
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兎団子(プロフ) - 一気に最後まで読ませていただきました!すごくジョンハンにドキドキしたし、スングァンの優しさに涙が出そうになりました(´;ω;`)これからもいろんな作品頑張ってください!!! (2017年1月9日 20時) (レス) id: 826df79066 (このIDを非表示/違反報告)
ひーさん(プロフ) - 受験お疲れ様でした!ハニちゃん待ってました(*´▽`*)これからも楽しみにしてます♪ (2016年3月11日 23時) (レス) id: 6f405a8434 (このIDを非表示/違反報告)
ハチノニ(プロフ) - 受験頑張ってください!! (2016年1月18日 0時) (レス) id: 739d1d6af7 (このIDを非表示/違反報告)
神 - 受験がんばってください!!待ってます!! (2016年1月17日 20時) (レス) id: 89deb1d656 (このIDを非表示/違反報告)
LISH(プロフ) - 受験頑張って下さい^^ジャイアン楽しみにしてます! (2016年1月17日 19時) (レス) id: 25c101d6c6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:もこ | 作成日時:2016年1月7日 10時