ジャイアン系天使

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今日は水曜日。



つまり、スングァン君も一緒に下校。



「いやぁ〜、帰りまでご一緒させてもらえるなんて！！」



無邪気な笑顔を浮かべるスングァン君は可愛い。



「先輩の家、この辺なんですか？」

「う「違うから。お前には教えないし」



別に家がどの辺かくらい教えても良いと思うんだけど、ジャイアン様のお気に召さなかったらしい。



「僕はジョンハン先輩じゃなくてA先輩に聞いてるんですよ〜！」

「コイツは俺の彼女だ。決定権は俺にもある」

うっわー…ジャイアン全開……。



とか思いながらも、"彼女"と言われて嬉しかったりもする。



「ごめんね。ハニ、ジャイアンだから。別名ジャンハンなの」

「モォラゴォ！？」

「出たよモラゴ」



私達のやり取りをニコニコ見つめるスングァン君。やっぱり可愛い。ハンソル君の次くらいに可愛い。



「…何だよお前、嫌じゃないのかよ。好きなんだろ？Aのこと」



ハニの発言に思わずスングァン君を見ると、ニコッと微笑まれた。



「先輩、幸せそうだなって思って見てました。いつか、僕がこの表情にさせてあげたいなとも思いました」



この子は天然なの？それとも狙ってるの？狙ってるとしたら相当あざといけど、違うみたいだから余計にタチが悪い。



というか、こんなこと言われて少しもときめかない女子なんている？増してや、こんなに笑顔が可愛い子。



「…俺たちの家こっちだけど、お前は？」

「あ、僕あっちです。じゃあ、ここでお別れですね〜」



寂しいです、と困り眉で言うスングァン君はやっぱり可愛かった。



「では！先輩、あんにょーん！」



さて、問題はここから。



不機嫌なジャイアンと2人きりです。

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