ジャイアン系天使

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「A！」

「あ、ユア！とハンソル君！」



足のハチマキを解いていると、ユアとハンソル君が来た。私はしゃがんでいたから、2人を見上げる。



おお、ハンソル君はどの角度から見てもイケメンだ。見惚れていると、視線に気付いたハンソル君は、私を見て照れ臭そうにふにゃっと笑った。



可愛い。



「おい、俺の存在忘れんな馬鹿」



ハニのデコピンは相変わらず痛い。



「Aとジョンハン君、おめでとう！」



ユアは嬉しそうにそう言った。



「A先輩、良かったですね。おめでとうございます」



ハンソル君も、ふにゃっと笑って優しい言葉をかけてくれた。うん、やっぱり可愛い。



「だーかーら！お前はこっち！」



顔をぐいっとハニの方に動かされる。やっぱりハニは頬を膨らませていた。



「はいはい、ごめんね」

「何だよ、さっきはあんなに可愛い顔で俺に大好きって言ったくせに」



ハニの言葉を聞いたユアは、「きゃ〜！胸キュン〜！」とか言ってハンソル君に抱き付いた。ハンソル君、表情管理出来てないよ。



「何で言うの馬鹿」



横目で睨むと、ハニは満足気にニヤッと笑う。



「俺以外の奴に見惚れてたから」

「……………ジャイアン(小声」

「モォラゴォ！？」

「うわ、地獄耳」



私達のやり取りをユアとハンソル君がニヤニヤしながら見てたのは、言うまでもない。

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