ジャイアン系天使

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昼休み早々目に飛び込んできたのは、隣の席の天使。



「A！！」

「嫌だ」

「まだ何も言ってないよ」



お昼休みはやっとユアと話せる！と思ってたのに、ユアはハンソル君とお昼の約束をしてたみたいで、私は1人でお弁当を食べなきゃいけない。



「一緒に食べる」



隣の席を良いことに、お弁当を持って椅子ごと近づいて来る。



「自分の机使えばいいでしょ」

「やだ、汚れる。お前の机は俺のもの同然」



今の発言は、ジャイアンのあの有名なやつですか？？



「はい、あーん」



私のお弁当の卵焼きを見ながら口を開けてくるジョンハン。



「ダメ。お母さんが作ったやつだからあげない」

「えー」



口に入れた卵焼きの甘みがふわっと広がり、あまりの美味しさに頬が緩む。



「…何笑ってんの？」



つねられたほっぺの方を横目で見ると、ジョンハンの目は想像以上に優しい。まるで宝物でも見るような、穏やかで優しい目。



少しだけ、本当に少しだけ、ドキッとしてしまった。



「卵焼きが美味しすぎたの」

「明日はAが作ってよ、弁当」

「…分かった、いいよ」



体育祭練習の時のお礼って事で。



「早く明日になんねーかなー」

「そんなに卵焼き好きなの？」



私がそう言うと、ハア〜と深いため息をつかれる。



「お前はほんっっとうに、鈍感なのな」



そして、耳元で言われた言葉。



「俺が好きなのは、Aだよ」



ジョンハンは悪戯っぽく笑った。これは、なんちゃって、ってやつだよね。



少し心臓がうるさいけど、きっとこれは気のせい。


…………

Aさん、こんにちは。作者です。



セブチが好きで、書いてみたい！と書き始めたジャイアン系天使。あっという間にお気に入り数が増えたと思ったら、何とランキングに入ったりと、思ったよりも楽しんでもらえたようで嬉しいです。

ジョンハンの話が終わったら、ジョシュアを書こうと思ってます。

ジスペンの方！楽しみにしてて下さい！

そして、ジョンハンとの恋はまだ続きます。

更新は不定期ですが、楽しんでもらえるよう精一杯努力してまいります。

これからも、ジャイアン系天使の応援、よろしくお願いします^^

作者より

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