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ｰYou side
翌朝。
エレン「A、起きて！」
私はエレンに叩き起こされた。
A「んん…。」
エレン「ほら、起きて。朝ご飯出来てるよ！」
A「あと5分…。」
エレン「そう言って起きた試し無いでしょ！」
問答無用でタオルケットを引き剥がされる。
A「…。」
エレン「おはよ！」
A「…はよ。」
エレン「朝弱い所は変わってないね。」
A「…うるさい。」
リビングに行くと、こんがり焼けたトーストにサラダ、チーズオムレツ、野菜スープが並んでいた。
エレン「卵とか使ったけど、良かった？」
A「うん。…懐かしい。」
イタリアにいた頃、朝食はいつもこれだった。
エレン「食べよう。」
エレンに促されて椅子に座る。
A「いただきます。」
スープを1口飲んだ私は目を開いた。
エレン「ふふ、びっくりした？」
A「…した。…これ、おじぃの…。」
エレン「そう、レシピ教えてもらったの。
はいこれ、Aに。」
エレンがテーブルに1枚の紙を置く。
A「ありがと。」
エレン「何時に出るの？」
A「9時くらい。」
エレン「じゃあ食べ終わったら用意しなよ。
洗い物はやっとくから。」
A「母さんみたい。」
エレン「それはどうも。」
食べ終わったエレンが立ち上がった。
トーストを齧りながら彼女が洗い物をしている様子を眺める。
彼女は私と同い年の24歳。
職業はモデル。
ミラノ・コレクションやパリ・コレクションにも出ている実力者で、日本でも彼女のことを知っている人は少なくない。
…というか、かなり多い。
身長は174cm。
すらりとした長い手足が羨ましい。
A「ごちそうさまでした。」
エレン「そこ置いといていいよ。」
A「Grazie.」
エレン「Prego.」
私は立ち上がって着替えに行った。
クローゼットからTシャツとスキニーを出し、着替える。
軽くメイクを済ませてリビングに戻ると、エレンは洗い物を終えて本を読んでいた。
A「お待たせ。」
エレン「もう出る？」
A「うん。」
エレン「ん、了解。」
本を片付けて、スーツケースを持って来るエレン。
A「それ持ってくの？」
エレン「うん。
今日からホテルに泊まるし。」
A「そっか。」
頷いたエレンがキャップを被る。
少し金色の強いプラチナブロンドが背中に流れた。
A「行こう。」
外に出て私は鍵を掛けた。
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直実(プロフ) - 瑠さん» ありがとうございます。更新出来るように頑張ります (2020年2月2日 16時) (
レス) id: 993595d907 (このIDを非表示/違反報告)
瑠 - この話大好きすぎて今でも1から読み返しちゃいます！続き気になりますっ (2020年2月2日 0時) (レス) id: 0f96ca270c (このIDを非表示/違反報告)
直実(プロフ) - 瑠夏さん» そう言っていただけて嬉しいです！ありがとうございます！ (2019年12月25日 14時) (レス) id: 993595d907 (このIDを非表示/違反報告)
瑠夏(プロフ) - このお話大好きです！！ (2019年12月25日 3時) (レス) id: aac41bdd70 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：直実
| 作者ホームページ：https://mobile.twitter.com/naomi_shogkazu
作成日時：2019年11月2日 17時
