検索窓
今日:2 hit、昨日:7 hit、合計:135,973 hit

6 ページ7

-you-



『ゴホッ…、』


止まらない咳。
口の中に広がる鉄の味。

全てが気持ち悪さを増幅させる。


YG「…」


それを何も言わずに側にいて
背中をさすってくれるユンギヒョン。




ばれた。


数日前からこの体に起きてる不調。

正直体を起こしていることさえ怠いことが増えたし、酷い時には息をするのも辛い。


どうかヒョン達には分からないようにって
頑張って振舞っていたのに。



『ゴホっ…、ひょん、』

YG「何も話すな」



よりによってこんなところを見られてしまうなんて。



『い、わないで…、
いわ…っ、で、』

YG「A、」

『はぁっ…、
いわないで…っ、ひょ…、』

YG「分かってる」



一番怖かったことは、
このことがばれてコンサートに出られなくなること。



絶対に止められると思った。
絶対に入院させられると思った。

…ヒョンたちと離れ離れになるんじゃないかって思った。


それが一番僕が恐れていることだから。



YG「お前のことは分かってるから、
今は何も考えなくていい」



優しい声。

背中を撫でるヒョンの手のリズムに合わせてゆっくりと呼吸をしてみる。


『はぁ…、はぁ…』


見つかったのがユンギヒョンじゃなかったらよかった。

だって、


『ゆんぎひょ、ん…
ありがとっ…』

YG「…」

『ゴホっ…、ごめ、なさっ…』


ヒョンは自分を傷つけてでも約束を守ってくれようとするでしょ、?


『ごめ…なさっ、…』


こんな酷いお願いしてごめんね…。

7→←5



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (253 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
691人がお気に入り
設定タグ:BTS , bts , 防弾少年団
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

xxx(プロフ) - こんなに泣けるお話に出会えたのは初めてです!文の構成や悲しみの誘い方がとてもお上手で、冊子にして手元に置いておきたいとまで思えました!この感動が作者様に伝わって欲しいと思い、初めてコメントを残しました!素敵な作品との出会いをありがとうございます! (2021年3月26日 23時) (レス) id: 74f4f08731 (このIDを非表示/違反報告)
於音###(プロフ) - 夜中もう涙ボロボロでした。本当に素敵なお話で、心にしみました。ありがとうございました。 (2020年6月24日 2時) (レス) id: c6e35f7269 (このIDを非表示/違反報告)
ゆじゅ - すごく泣いてしまいました。悲しいけど素敵なお話でした。ありがとうございました。 (2020年4月26日 3時) (レス) id: 05cb836c1e (このIDを非表示/違反報告)
*ソル*(プロフ) - にこまるさん» コメントありがとうございます!途中で更新停止しようか迷っていたお話なのでそう言っていただけて嬉しいですT^T 最後まで読んでくださってありがとうございました^ ^ (2019年6月16日 18時) (レス) id: 304a41bcc6 (このIDを非表示/違反報告)
*ソル*(プロフ) - 柚妃さん» 読んでくださってありがとうございました!嬉しいお言葉まで…TT 楽しんでいただけるお話を更新していけるよう、これからも頑張ります^ ^ (2019年6月16日 18時) (レス) id: 304a41bcc6 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:*ソル* | 作成日時:2019年3月24日 15時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。