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-JN-
時計の針がてっぺんを過ぎ、日付が変わった。
【6月13日】
防弾少年団のデビュー日。
Aが楽しみにしていた日が、
Aが生きる期限の目標にしていた日が来た。
JN「A、今年もこの日が来たよ。」
初めて会った時、
これから迎えるのだろう未来に希望を持って、澄んだ瞳で練習室のドアを開けて入ってきたA。
JN「もうこんなに経つんだね」
デビューステージが終わった後、何度も飛び跳ねて"楽しかった"と喜んでいたA。
JN「毎年応援してくれるファンも増えて、」
コンサートで思ったようなステージが出来ずに悔しくて泣いてしまったA。
JN「大きなステージに立つことも出来て、」
"ずっと一緒にいましょうね!"って、
固く握った手を嬉しそうに見つめていたA。
JN「沢山の思い出が出来た。」
今までの記憶の欠片のどの部分を切り取っても、
そこにはAがいて。
できればこの手をずっと離したくないよ…。
そっと頭を撫でると、瞼が小さく動いた。
TH「A…、!」
JN「…、」
でも、もう離さなくちゃいけないみたいだ。
これ以上繋ぎ止めて、Aを苦しめることなんて出来ないから。
JN「…頑張ったねA、」
JK「ヒョン…っ!!」
JN「辛かったでしょ…?
強いよAは、」
何もしてあげられなかったけれど、
Aに少しでも記憶に残るヒョンになれていたらいいな…。
特別な人になれていたらいいな…。
JN「ヒョンたちはAのこと大好きだよ」
『…』
TH「ジニヒョン!やめてよ!!」
JN「これまでも、これからも。
心から愛してる…。
ずっとAと一緒だ。」
JM「…っ」
大切なA
大好きなA
JN「だから…、
.
.
『…さら…、へ…』…っ、」
ピーーー…
静かに流れた涙。
最後に見れた笑顔はきっと一生忘れることはないだろう。
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xxx(プロフ) - こんなに泣けるお話に出会えたのは初めてです!文の構成や悲しみの誘い方がとてもお上手で、冊子にして手元に置いておきたいとまで思えました!この感動が作者様に伝わって欲しいと思い、初めてコメントを残しました!素敵な作品との出会いをありがとうございます! (2021年3月26日 23時) (レス) id: 74f4f08731 (このIDを非表示/違反報告)
於音###(プロフ) - 夜中もう涙ボロボロでした。本当に素敵なお話で、心にしみました。ありがとうございました。 (2020年6月24日 2時) (レス) id: c6e35f7269 (このIDを非表示/違反報告)
ゆじゅ - すごく泣いてしまいました。悲しいけど素敵なお話でした。ありがとうございました。 (2020年4月26日 3時) (レス) id: 05cb836c1e (このIDを非表示/違反報告)
*ソル*(プロフ) - にこまるさん» コメントありがとうございます!途中で更新停止しようか迷っていたお話なのでそう言っていただけて嬉しいですT^T 最後まで読んでくださってありがとうございました^ ^ (2019年6月16日 18時) (レス) id: 304a41bcc6 (このIDを非表示/違反報告)
*ソル*(プロフ) - 柚妃さん» 読んでくださってありがとうございました!嬉しいお言葉まで…TT 楽しんでいただけるお話を更新していけるよう、これからも頑張ります^ ^ (2019年6月16日 18時) (レス) id: 304a41bcc6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:*ソル* | 作成日時:2019年3月24日 15時