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-JN-
JN「A!」
数日ぶりに目を覚ましたA。
焦点の合っていない目と、小さな掠れた声。
RM「先生呼んできます!!」
ナムジュナが慌てて病室を出て行った。
JN「A、分かる?」
出来るだけ落ち着いた声で話しかけてみる。
でも動揺は隠しきれないみたいで、Aの頭を撫でる手が震えてどうしようもない。
YG「すぐ先生が来るから。
無理して喋らなくていい。」
本当なら、目を合わせて欲しい。
手を握り返して欲しい。
…その声で名前を呼んで欲しい。
でも、
その言葉を必死で飲み込んだ。
今は、Aがもう一度目を覚ましてくれただけで奇跡だと思うから。
『……ひょ、ん、』
TH「A!」
JH「A…よかった…」
JK「寝すぎ。」
『…ぐが、』
久しぶりのAの声に
胸の奥がぐっと熱くなる。
…今はダメだ。
『……いき…てる、
まだ…』
…我慢しなきゃ、
『…ひょん、
……あいたかった…』
…Aが一番辛いんだから、
俺が今ここで泣くのなんて許されない。
『…っ、
やっぱり…こわい、ね…』
JN「…っ」
でも、無理だった。
初めて聞いたAの本当の"きもち"に、
『ずっと…っ、いっしょ…
いいなぁ……』
頬を流れたAの涙に、
JN「…っ、」
『…なか、ないで…』
苦しそうに作った笑顔に、
JN「ごめん…っ、
ごめんねっ、A…」
溢れ出したものを止めることなんて出来なかった。
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xxx(プロフ) - こんなに泣けるお話に出会えたのは初めてです!文の構成や悲しみの誘い方がとてもお上手で、冊子にして手元に置いておきたいとまで思えました!この感動が作者様に伝わって欲しいと思い、初めてコメントを残しました!素敵な作品との出会いをありがとうございます! (2021年3月26日 23時) (レス) id: 74f4f08731 (このIDを非表示/違反報告)
於音###(プロフ) - 夜中もう涙ボロボロでした。本当に素敵なお話で、心にしみました。ありがとうございました。 (2020年6月24日 2時) (レス) id: c6e35f7269 (このIDを非表示/違反報告)
ゆじゅ - すごく泣いてしまいました。悲しいけど素敵なお話でした。ありがとうございました。 (2020年4月26日 3時) (レス) id: 05cb836c1e (このIDを非表示/違反報告)
*ソル*(プロフ) - にこまるさん» コメントありがとうございます!途中で更新停止しようか迷っていたお話なのでそう言っていただけて嬉しいですT^T 最後まで読んでくださってありがとうございました^ ^ (2019年6月16日 18時) (レス) id: 304a41bcc6 (このIDを非表示/違反報告)
*ソル*(プロフ) - 柚妃さん» 読んでくださってありがとうございました!嬉しいお言葉まで…TT 楽しんでいただけるお話を更新していけるよう、これからも頑張ります^ ^ (2019年6月16日 18時) (レス) id: 304a41bcc6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:*ソル* | 作成日時:2019年3月24日 15時