fake……偽物彼女【TH】② (ページ43)

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93 探られていた【TH】ページ43

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SY「ねぇ。テヒョンアの食べたいな」

『え？』

SY「あーんして、」

スヨンがこんなことしてっていうのも珍しいなとか思いつつ、
断ることもできないから僕が食べているコンビニで買ったみかんゼリーをその口に入れてあげれば

SY「……んふふ」

少し悪戯っぽく笑って僕の後方に視線を持っていく。まるで誰かに僕らの行為を見せつけるかのような目で

振り向けば後悔することも脳は分かってるのに、身体は向きを変えようとする。僕の意志と反して。振り向いて視線をあげれば、食堂には沢山の人がいるにも関わらずすぐに目に止まった人物がいた。

A。ナヨンちゃんとグク君とジミンと一緒にこっちを見てるその目と視線が交わった。

SY「……元カノさんはテヒョンのこと気にしてないみたいだね。」

『…………』

SY「男女2人ずつでいるってなんかありそうだよね……。テヒョンは今でも好きなのにね。」

僕に目を向けたと思ったら、僕の耳元にグッと近づいてそう吐くスヨン。

『え､なんで……』

SY「ここじゃあれだし、屋上でも行こっか」

そう言って僕の手をとって走り出したスヨン。僕は後ろを振り向くことなく黙ってついて行った。

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SY「私はテヒョンがどうして私と付き合ってくれたのか､テヒョンが付き合おうって言ってくれた時からずっと考えながらテヒョンと一緒にいた。テヒョンにはあんなにも可愛い彼女がいたのに、なんで次に私なんだろうって」

『……っ、』

SY「さっきのテヒョンと仲がいいジミンと、もう1人は1年生だよね、カッコイイっていうのを耳にしたことあるから

私といても、テヒョンは笑ってるけど、その笑顔は私が好きなテヒョンの笑顔じゃなかった。だから、何か理由があって私といるんじゃないかって

昨日の帰りにさ、私を待ってるって言って、テヒョンがいたのは1年生の階だったでしょ。それで確信を得たのは、テヒョンの家に行った時。

テヒョンのお兄さんは私じゃない誰か違う人を待ってたような顔をしてた。

さっきの食堂でテヒョンはAちゃん、ジミンとグク君。もう1人女の子がいたけど、その4人を見てるテヒョンの顔が寂しそうだった。

Aちゃんとどうして別れたのか聞かせてもらえないかな。」

　