fake……偽物彼女【TH】② (ページ42)

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92最低なやり方【TH】ページ42

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────────9月20日：朝

『昨日は来てもらったのにごめん』

SY「んー大丈夫だよ〜！体調大丈夫？」

『うん。大丈夫、』

SY「そっか、良かったぁ〜笑」

他愛もない話をしながら、登校する。スヨンと近くの公園で待ち合わせをして学校に向かう。

SY「送ってくれてありがとー！じゃ、お昼ね！」

『いーえ、笑』

クラスが違うスヨンを教室まで送って自分の教室に向かって歩き出す。廊下を歩いてると向かいから歩いてくる人物。

JM「おはよ」

『……おはよ』

JM「仲良いね。彼女さんと」

『……うん』

彼女さんと。ジミンにそういうつもりがなくてもその言葉が、やけに強調されていたように感じた。

前のように一緒に帰ることも、前のように休み時間に話すことも、一緒に食べることも無くなった。

最近のジミンが僕に向ける目はどこか冷たいのは気の所為かな。僕が無視したことがいけなかったんだけど、ジミンはその事に対して何も言ってこないし、カトクも返さなくても何も言っては来ない。

昨日の帰りにたまたまAの教室の前を通りかかった時に、ジミンの声が聞こえたのは気の所為かな。もう、離れるって決めたのに、用もないのにAの教室を通りかかる僕ってなんだろうね。

スヨンをヒョンに紹介するって言ったけど、きっと僕はジニヒョンを前にしたらスヨンをしっかり紹介出来る自信がないと思う。この子が僕の彼女だよって

僕の彼女だと言いたいのは、Aだけなのに。あぁ……本当に何やってんだろ。

スヨンのことだって利用してるようなものなのに。僕って本当に最低だな……

他の人を好きになって忘れることなんてできないよ……

好きなのはAだけだよ。

そう叫んで言いたい

本のせいにして、あんなこと言った自分が憎い。

　