82 CHANCE【JM】 ページ32
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『……テヒョンア？その子誰……』
TH「…あぁ。彼女のスヨンだよ」
『え、でも……』
TH「なに？ジミナに関係ないよね？」
『……っ、そうだけど…』
SY「テヒョンア？行こうよ」
TH「うん。行こっか！スヨン」
『…………テヒョンア』
朝学校に来てみれば、テヒョンアがいてちゃんと話さないとダメだと思って、声をかけたんだけど、隣には見たことない女の子がいて、付きまとわれてるのかなって思った。それは違ってみたいで、スヨンさんはテヒョンアと付き合ってるらしい。
手を絡めてスヨンさんの教室の方に向かっていくテヒョンアはスヨンさんと不意に見つめあって笑いあってる。前まであんなにもAちゃんが好きって言って、頑張ってたのに。僕はまだテヒョンアが諦めてないものかと思ってたけど、違ったんだね。
テヒョンアがそうやって行動するなら止めないよ。親友としてじゃなくて、ライバルとして止めないから。スヨンさんと仲良くやればいい。今の僕からしたら強敵がいなくなったようなものだから。
JK「なにあれ……」
『……おはよ。グク君』
僕の後ろからのそのそやってきたグク君は仲良く笑いあってる2人を見て目を丸くして口なんかだらしなく開いて固まってる。
JK「隣のあの人は誰っすか」
『彼女だって、テヒョンアの』
JK「は？……彼女…」
『そう。』
JK「……どう見ても、おかしいんじゃ
『いいじゃん。テヒョンアが選んだんだから』
………………え、？」
『ライバルが減ったんだよ。グク君はAちゃんが好きなんだよね？』
JK「…はい、そうですよ」
『……なら、今の状況はチャンスだと思わない？笑』
JK「……
そうですね。」
『……躊躇してるの？』
JK「そんなこと……っ！……ないですよ。では、教室行きますね」
くるっと向きを変えて1年の教室に向かっていたグク君。今の状況はグク君からしたらすごいチャンスの時間なのに、なんか納得いかない顔してたね
そりゃ不自然なくらいのとびっきりの笑顔でスヨンさんをテヒョンアは見つめてるけど、
『……余計なことしないでよね。後輩君』
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作者名：1994 218 | 作成日時：2020年5月5日 14時
