54【NY】 ページ4
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テヒョン先輩とお昼だって言って、可愛らしい顔をして廊下を走っていった親友のAを見送って、友達とお弁当を食べようとしていたら、ジミン先輩からカトクがきた。
《2人が別れるらしい》
2人が別れる？2人ってAとテヒョン先輩だよね……？でも、今Aは笑顔で出ていったよね？え……まって
ジミン先輩のカトク内容が理解出来ず、Aが出ていったドアを見つめていたら、ガラッと力なく開いたドア
『……A…？』
そこには、少しだけ目が赤くなって泣いたあとの顔をしているA。教室に来てお弁当を置いたと思ったら、すぐにどこかへ向かって言ってしまった。
なんで……なんで別れたの？偽物の恋人の2人だけど、先輩はAのこと好きなんですよね？なら、なんで別れるの。
Aから先輩の話は聞かないし、恋愛とかそういうのは聞かないけど、Aだって絶対惹かれてるはずなのに……
どうして2人は別れるの。
私の頭の中は、さっきのAの顔でいっぱいで…………これ私が悪いんじゃないの。
私があの日に協力して休んだことからこうなったんだよね。私が悪いじゃん。
春が訪れるとか喜んでる場合じゃなかったんだ
《ジミン先輩､明日詳しく聞かせてください》
ジミン先輩には
それだけ返信した。
放課後…残ると言ったAは私とグクを無理やり教室から出して話は聞いてくれなくて、その時の顔も無理して笑ってて
本当に辛かった。だからグクと玄関で待ってたんだけど、グクはAを見てくるって言って中に戻って行った。
その時のグクの顔が不気味なほどに笑ってて少しだけ……恐怖を覚えた。
その後もグクが戻って来て、少ししたらAも来て、どことなくその顔はさっきの教室の時より暗くなってるのは気のせいかな、それに比べてグクは……笑ってる。
帰り道で何度も何度もAに謝ったけど、Aは何にも知らないから困ってた。それでも、申し訳なかった。
私が謝ってる間終始グクは一言も発さなかったけど、何かを思い出して笑ってるような……時々愛しそうにAを見ている姿が目に入った。
グクは、Aの幼なじみってだけではないみたいだね
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作者名：1994 218 | 作成日時：2020年5月5日 14時
