fake……偽物彼女【TH】② (ページ20)

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70対称的な行動【NY】ページ20

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テーブルに気持ち悪いほど並べられていたスイーツはいつの間にか綺麗に食べられたお皿だけが積み重なっていた。

当の本人は「まだ食べられそう」とか言ってたけど、グクがそれを止めてホソクオッパがお会計を済ませるのを、4人で外で待っていた。

どう考えても、ホソクオッパは食べてないし、８割ジミン先輩のスイーツ代なのに、ホソクオッパが払うと言ってくれた。

これから皆はどうするんだろうと思って、3人を見るけど、グクとジミン先輩の雰囲気が悪すぎて、Aが怯えてる。
この2人はずっとこの調子。

『A。この後どうする？』

「……私？私は帰ろu

「帰らない」

……え？」

そう言って、帰ろうとしたAの言葉を遮ったのは

『ホソクオッパ……』

JH「悪いんだけど、話があるんだよね。Aちゃんに」

JK「……ホソギヒョン…」

JM「……へぇ、なら僕は帰りますね〜」

そう言って体の向きをクルッと変えて、歩き始めるジミン先輩

『じゃ、A…また学校でね！』

JK「……先帰ってますね…じゃ、」

そこで私達は解散した。

ジミン先輩は、思ったよりも簡単に手を引くんだなって思った。ホソクオッパの言葉を最初から知ってたかのように答えていた。

グクはそれとは対称的に何か言いたげな視線をホソクオッパに向けてたけど、名前を呼んだ後、何も言うことなく私の少し後ろを歩いている。

ホソクオッパとAってそこまで仲良かったっけ？お泊まりの日に私がお風呂から出てきた時に、話してはいたと思うけど、その時は楽しそうな話ではなかったと思う。Aの顔は曇っていたし、そのAを見るホソクオッパの目はギラギラしていた。お風呂に入るのなんて別にまだ良かったのに、私はAに声をかけた。

私の言葉にすぐに反応して走っていったA。そのAをただじっとホソクオッパは見つめていた。

あの時何を話してたんだろう。ホソクオッパがAのことをどこまで知ってるのかは知らないし、そんなに会わないから本人に聞くことも出来ないし、Aに今色々考えさせるのは良くないから、聞くのは断念しよ。

お姫様は大変だね……私はそれを見てるだけでも辛いのに

　

　