fake……偽物彼女【TH】② (ページ12)

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「返事はまだしないで……どんな返事でも今は受け取る自身はないから」

そう言って、屋上から去ったジミン先輩。こっそり隠れて屋上に来てみたら、ジミン先輩がいてAに告白していた。

裏切ることをすごく気にしていたジミン先輩。

裏切るとはちょっと違うとは思う。だって、友達を思って気持ちを言わないで、友達を応援しようとしたんでしょ……先輩は

だけど、抑えられなかった

そんなのしょうがないですよ。好きになってしまったんですから、好きなことを諦めるなんて出来ないですよ。

好きという気持ちが芽生えるのも消えるのも、自分が望んだから消えるわけでも芽生えるわけでもない。

その気持ちは気づいた時には自分の中に芽生えている。その気持ちは気づいた時には消えている。

そういうものですよ。恋って

童話のように何かしら悲劇が起きるのが恋の醍醐味ですよ。あらゆるハプニングをくぐり抜けた王子がお姫様と巡り会うんだ。

時にはお姫様が無茶をするかもしれない。でも、それを助けるのは王子の役目。私の親友のAがお姫様なら、一体誰がAの王子様に名乗りをあげますか？

悲しみに溢れたお姫様に笑顔をもたらすのは誰ですか？

　