fake……偽物彼女【TH】② (ページ2)

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『……まって…え？』

JK「もう1回言うけど、僕はずっと好きだよ。」

『……そう、なんだ』

JK「気づかなかった？笑」

『う、うん。』

JK「そっかー、いつも隣にいたのにそんなわからなかった？笑」

『うう……ごめんっ…でも、意地悪ばっかりしてきたじゃん』

JK「好きだからだよ。Aのこと」

グクは1mmもずらすことなく、その大きな瞳で見てくる。それに耐えられず逸らせば、両手で顔を挟まれてグクの方を向かされてまたあの瞳が私を捉える。

『……っ、』

JK「意識してくれてるってことだよね。それは」

不敵な笑みを浮かべて私を見下ろす幼なじみの顔は今まで私をバカにして笑う時とは全然違う。……男の人の顔

『……でも、私は』

JK「分かってるよ。先輩が好きなんでしょ……でも、まだ僕の告白の返事は保留にして」

JK「これから振り向かせるから、先輩よりも僕を見てもらう予定だから」

そう言ってグクは私の髪をあげておでこに

ちゅっと軽くキスをした。

JK「幼なじみとしてじゃなくて、僕は彼氏として隣にいたいから。じゃあ、準備できたら玄関に来てね」

『……コクコク』

JK「ふっ顔真っ赤笑」

『……ｩ…ｯｯ』

グクがいなくなった途端に腰が抜けてその場に座り込んだ。なんで？なんで私を？ずっとっていつから？

てか、そもそも

　

『…私最低じゃん』

グクに先輩と偽物だとしても付き合ったと報告したんだ。もし自分なら、好きな人からそんな話なんかされたくない。
ずっと私は傷つけていたに違いない。

『……っ､』

それでもグクはいつも一緒に帰ってくれて、先輩と私のことを気にしてくれてた。

「悪いのは僕だよ。」

グクの言った言葉

グクは悪くないよ。

悪いのは私だよ。

グクを知らず知らずのうちに傷つけてきた。保留にしてとは言われても、その間私はどう接すればいいの？

今は考えても解決しないか、考えるのは明日にしよう。

1日で色んなことが起きすぎて、精神的に削られまくっていて、頭がもう使い物にならない。

結局お弁当は残して、カバンを持って玄関で待つナヨンとグクの元に足を進めた。帰っている最中、何故か私に謝罪を繰り返すナヨンと一言も話さないグクと帰った。

　