片寄くん ページ44
あなたside
それから、店員さんに案内されて
私はココアを
涼太はブラックを頼んだ。
『…』
ずっと続く沈黙
沈黙を破ったのは
私でなければ涼太でもない。
店員さんだった
ブラックとココアになります。と、少々申し訳なさそうにペコッと頭を下げて
店員さんはいってしまった
涼「A、俺に言うことあるでしょ?」
『え?何のこと?涼太に言うことなんてない…』
…意味、わかんないよ
涼「俺に申し訳ないとか、思わなくていいし。それにちゃんと言ってくれないとさ、」
涼太の目に雫がたまる
つくづく思う。
どれだけ涼太に甘えすぎているんだろうかと。
『涼太あのね、わたしっ…』
頬にツーっと涙が流れている感じがした
『わたし 恋とかしたこと、なくてっ。
ずっとずっと涼太が好きなんだって、思っててっ。
でも、なんか亜嵐がほかの子と仲良くしてるの見たら
心の中に黒い塊ができたみたいにねっ、モヤモヤしたの。
楓ちゃんと夏祭り来てるの見てっ、
ヤケになってっ
涼太のことっ
利用しちゃったのっ。』
涼太は真剣な顔で聞いてくれてるの?
それともあの、ちょっと困ったように眉を八の字にしてる?
『涼太のことはっ、大好きなのっ。
でもそれは恋愛感情じゃっ……なかったみたい
憧れだったみたいっ』
涙は止まらない
涼「あ〜!もぅ、泣かないの〜!俺も俺に一筋な子以外いやだしぃ、Aちゃんのその気持ち知ってたよ!(笑)」
ほら、涼太は優しすぎる
今まで呼び捨てだったのに
付き合う前と同じ呼び方
あの時は"A"の方が嬉しかったけど
今では"Aちゃん"も悪くない
涼「ほら、これで涙ふきな?あ、亜嵐くんにブサイクな顔してたよって教えてあげよ」
クククって笑う彼
『もう、やめてよ片寄くん!』
"涼太"は卒業しよう。
私の涙で片寄くんのハンカチはびしょびしょになりました。
ありがとう。片寄くん
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黒濱クロン - 私もそう言ってもらえると嬉しい!体調壊しちゃうのはしょうがないよね! (2018年3月31日 10時) (レス) id: 79071412cc (このIDを非表示/違反報告)
えれふぁんと(プロフ) - 黒濱クロンさん» ありがとう(><)すぐ体調壊しちゃうから更新できる時とできない時があって…でも、そんなふうに励ましてもらえるとすっごい嬉しい! (2018年3月30日 23時) (レス) id: f83f63e183 (このIDを非表示/違反報告)
黒濱クロン - 私、萩花ちゃん、好きだから小説に登場してくれるの、ありがたい!しかもどんな「計画」も知りたい! (2018年3月30日 23時) (レス) id: 79071412cc (このIDを非表示/違反報告)
黒濱クロン - 全然そんなことないよ!私はこのお話、大好きだから更新大変だと思うけど頑張れ!すごい面白いよ! (2018年3月30日 23時) (レス) id: 79071412cc (このIDを非表示/違反報告)
えれふぁんと(プロフ) - 黒濱クロンさん» クロンちゃんがそう言ってくれるのは嬉しいんだけどね、評価が9.6しかなくてさ、面白くないかなとか考えると消したくなっちゃうんだ… (2018年3月30日 20時) (レス) id: f83f63e183 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:えれふぁんと | 作成日時:2018年1月14日 22時