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焼肉、蕎麦屋、寿司、パスタ。
色んな選択肢がある中、彼は牛丼屋を選んだ。
「牛めし並盛と大盛りになります」
「あ、大盛り私です」
菅田くんの前に置かれそうになった大盛りを店員さんから貰い、紅しょうがをたらふく乗せる。
「大阪で何あったん？」
牛丼を食べながら彼は聞く。
やっぱり菅田くんはエスパーだ。私の1から100まで知ってる人かもしれない。
「んー、夢見たんだよね」
社長にものすごく似た、というか社長本人に、別れないと言われた夢。誰かが私に寄り添い、慰めてくれた。あれは慰めというより私には告白に聞こえたが、それは菅田くんには言わなかった。
「所詮、夢やろ」
菅田くんは私の悩みを小石を蹴る軽さで回答した。
「それは分かってるんだけど、、」
「社長が何言おうが2人とも好きなら一時的に別れてまた付き合えばええ。」
「別れようがお互いが愛してればいつかは結ばれる」
「んー、、」
今の自分から彼を引くと私は何も残らなくなるんじゃないか。私が私じゃなくなるんじゃないか。そう思った。
「それでも別れられないのは俺は依存やと思うで」
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作者名：ニート部屋
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/personal.php?t=1993maa
作成日時：2021年8月15日 4時
