憧れて (ページ22)

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ルールページ22

Aサイド

山「ねぇねぇ

　ルール決めよう！

　今から敬語は無しね」

「えっ！」

『りょうかいしたー』

って電話越しでいちが答える

いや、お前飲み込みはえーな

山「やっぱ指示とか出しあって

　協力していかなきゃ勝てないから」

「わかった」

慣れないし、
先輩だけど、
これは仕方がない…

知念さんは、人見知りなのか
あんまり話さないので

「じゃあ、友達登録したいんで

　山田さんコード教えてください」

と、山田さんに声をかけた

山「はい、だめー！」

「？？？」

一瞬なんのことかわからなかった

あっ、敬語！

山「あと、その山田さんもやめよう！

　うーん、何がいいかな？」

知「僕は涼介って呼んでるよ」

と知念さん。

えっ喋った！
ってか、それだとフルネームバレちゃうよ
えっいいの？

『んじゃ、涼介でいいじゃん』

山「じゃあ、涼介でー」

いやいやまてまて
みんな、なぜそんなに飲み込みが早い？

山「じゃあ、知念どうしよっか…

　俺は普段、知念って呼んてるけど

　ちぃって、たまに呼ぶから

　それなんてどう？」

『おけ、涼介にちぃね』

ってどんどん話が進んでいく

いや待てこら
そこで話をすすめるんじゃないよ

ってか、普段、知念って呼んでるなら
知念でいいじゃん
なぜ変える？！

「まってください！」

山「だからねーAちゃん

　敬語は…」

『ってか、Aも、ちゃん付けされてんじゃん』

山「あっほんとだ

　じゃあ、Aちゃんのこと、

　 Aって呼ぶわー」

ああもういいよ
もう、その勢いに負けた

いちと山田さんの
息が合いすぎていて
もうついていけなくなっていた

そして
今日一日だけのルールとして
お互いに

●涼介、ちぃ、A、いち、と呼びあうこと
●敬語は禁止

というルールができた