𝐛𝐢𝐭𝐭𝐞𝐫𝐬𝐰𝐞𝐞𝐭 𝐥𝐨𝐯𝐞 (ページ12)

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episode11 ページ12

夜ご飯も食べ終わりあっという間に肝試しの時間

「まず2人1組のペア作って〜！」と遥先輩が言う

私はペアになる約束をした深澤先輩を探す

「A」

ふいに呼ばれ振り向くとそこには渡辺先輩

『渡辺先輩、どうしました？』

まさかこのタイミングで話しかけられるとは思わず緊張してしまう

「あのさ、もし良かったら俺と…」

「あー！Aちゃんいたー！」

私たちの会話を遮るように深澤先輩が来る

「ふっか、今俺とAが喋ってんだけど」

少し怒ったような口調になる渡辺先輩

「Aちゃんのペアは俺だから〜誘おうとしてるなら諦めて」と深澤先輩が言う

渡辺先輩が私を誘おうとしてた、、、？
深澤先輩の口から予想外の言葉が出て驚きが隠せない

『あのっ渡辺先輩はさっき何て言おうとしたんですか？』

本当の事が知りたくてつい聞いてしまう

「Aのこと誘おうと思ってた」

どこか寂しそうな笑顔を向けて言う

『え…』

「ごめん、迷惑だったよね」

『いや、私もわた…』

私も渡辺先輩とペアになりたかった、思わずそう口に出してしまいそうになる
その時私の話を遮るように

「だめ翔太の所いかないでって言ったじゃん」

いつもは優しい深澤先輩が強めの口調で言う

「Aちゃんいこ」

「えっ、でもわたなべせんぱ、」

最後まで喋り終わる前に深澤先輩は私の手を握って無言のまま歩き出した