ジミンペンなメイクヌナを落としたい。 (ページ2)

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Jung kook side.

けどそんな行為は軽く受け流されて終わりだった。

僕やテヒョニヒョンに向ける冷たい視線は、凍ったかのように固まる。

そのくらい、冷たい。

他のヒョンに対してもユンギヒョンに尖らない程冷たかった。

ただ、一人だけ例外がいる。

『あ、ジミンさんのメイク、お願いします』

「はい。

ジミンさーん。メイクですよー！」

ジミニヒョンのメイクを頼まれると、嬉しそうに微笑を溢し、気合いを入れるのだ。

僕達に対する顔と、ジミニヒョンに対する顔は全く違った。

どこかジミニヒョンにデレデレしていて、常に微笑んでいる。

JK「……とんだ差別ですね…」

SG「あ、あぁ…そうだな………なんだアレ…」

ユンギヒョンはいつも寝ていたから、ヌナのデレた顔を初めて見たみたい。

JH「いつもあの調子ですよ…」

TH「ジョングガー、そんなんで落ち込んでたら落とせないよー」

ニコニコ笑顔を見せるけど、チラチラジミニヒョンの方見て顔がピクピクなってるの、知ってますよ。

って意味で笑顔を返すと、拗ねたヒョン。

JK「そんな拗ねっ子だったら、ヌナを落とせませんよー…」

やり返しとして、耳元でそう言うと顔を反らされる。

ヒョン、完璧に拗ねましたね。

僕達が落とそうとする理由は、数知れない程ある。

男慣れしていて、僕達に興味がない所とか。

他のヌナと違って、変に露出してないのに色気を感じる、とか。

普通にヌナに一目惚れした、とか…

自分達の方を見てないからこそ、落としたいもので。

アイドルとして、好かれることより興味を持たれないことの方が少ないから。

でも、ヌナが僕に落ちたとしても、幻滅とかはしないと思う。

それはもしかしたら、塩のヌナを知ってるからだけど。

最初から皆にデレデレだったら、絶対好きになってなかったし。