【PENTAGON】恋、イロイロ【短編集】

ねえヌナ【ウソク】 ページ10

ウソク｢いつになったら俺のこと男として見てくれるの、ヌナ｣









｢またそうやってからかわないで⋯


ウソクはいつまで経ってもウソクだよ、


そういうカテゴリーなの｣









私とウソクは小さい頃から一緒にいた。




家が隣同士で、よく遊んでいた。









今日はひさしぶりにこっちに帰ってくるって連絡がきたから





会いに来てあげた。





というか、私が会いたかったから。









3つ歳下の幼なじみに惚れるなんて


私もなかなかだよね⋯。









それにしてもあんなに小さくて可愛かったのに

今じゃこんなにジャイアントになってしまったウソク。









話すときも常に上を見上げなければいけない。

首が痛くなる、マジで。









｢なんでそんなにでっかくなっちゃったの｣



ウソク｢俺なんてまだまだだよ、もっとビッグになってヌナのこと幸せにするね｣





あ、違うよアイドルとしての話じゃなくて身長の話してるんだよ。


まあ身長も存在もどんどん上にいってしまったウソクに、なんか置いていかれてるかんじがして少し寂しいのが事実。



少しだけね、ほんの少し。









・









ウソク｢ねえヌナ、ひさしぶりに会えたんだし記念に昔みたいに一緒にお風呂でも入る？｣




｢無理に決まってるでしょ、一人で入ってきて｣









ケチー、と拗ねた真似をするウソク。









最近からかいのレベルが上がってきてる。




仮にもこのビジュアルだ。

世でいう “イケメン” だ。

しかも好きな人。






本当に心臓に悪い、平常心を保つのも精一杯になってきている。









なんでこんなイケメンに育ったんだろう。






冗談ってわかってても

ウソクにかわいいとか付き合ってとか言われると





少し期待してしまう自分がいた。









私はぜんぜん余裕ないのに


ウソクはいつも余裕の表情で私を困らせる。









私、いつもからかわれてばかりだし








今日くらい、仕返ししてもいいよね？









・









｢ねえウソク、やっぱり一緒にお風呂入ろうか？｣

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