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「ん⋯あれ、今何時だろ」
ふと目を覚まし、時計を見ると夕方の4時を指していた。
結構寝たなあ、と思い
体を起こす。
すると
ホンソク「あ、起きた?
体調はどう?まだつらい?」
なんとそこにはホンソクの姿があった。
「え、どうしたの!?
仕事は?」
ホンソク「今日早めにあがれたからAのこと看病しに来ました〜」
そう言って私の部屋の合鍵を指で揺らすホンソク。
ふとテーブルに目を向けるとおいしそうなおかゆがあった。
「それ⋯」
ホンソク「あ、食欲ないって言ってたでしょ?
こういうやつのほうが食べやすいかなって思って⋯
食べたい時に食べて?」
「わざわざほんとにありがとう。
食欲少し戻ったかもしれないから今食べていい?」
わかった、一応少しあっためるね、と言ってホンソクはおかゆをあたためにいった。
なんて優しい人なんだろう。
こんな人が彼氏なんて
幸せ者だなあ。
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「⋯ごちそうさまでした!
ホンソクほんとに料理上手いね⋯
あっという間に食べ終わっちゃった」
ホンソク「ほんと?よかった。
Aのために作ったから余計おいしいんだよきっと」
ホンソクが準備してくれたおかゆをぺろっと平らげた私は、
キッチンに皿などを片付けに行く。
皿をシンクに置いた途端、ふわっと体が浮いた。
「ちょ、ホンソク⋯!?」
ホンソク「風邪引きさんは食べたらすぐに横になりましょうね?」
ホンソクに、いわゆるお姫様抱っこをされ
ベッドまで運ばれる。
「ベッドにくらい1人でも行けたのに」
ホンソク「いいの、俺がAのこと運びたかっただけだから」
なにそれ、と思わず笑みがこぼれる。
横になった私に布団をかぶせてくれるホンソク。
そして、私の頭をそっと撫でた。
何も言わずにそっと撫でてるホンソクが
男らしくて、頼れるなあとしみじみ思う。
ホンソク「早く治してね。
こんど2人でひさびさにデートでもしよう?」
「うん、行こう。
水族館にでも行きたいなあ」
じゃあ早く治さなきゃね、とホンソクは言う。
まだ体調は良くないけど
ホンソクの笑顔を見たら、元気になれた。
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ヨカ(プロフ) - りーさん» ありがとうございます!お話ができしだい書かせていただきます!(^^) (2019年5月17日 18時) (レス) id: 9fbabffe0a (このIDを非表示/違反報告)
りー(プロフ) - 更新ありがとうございます! リクエスト受け付けて下さるなんて……素敵です! 取り合いされるお話が読んでみたいです! (2019年5月17日 18時) (レス) id: 371fdf5cab (このIDを非表示/違反報告)
ヨカ(プロフ) - mikadoさん» そうなんですよー!!ありがとうございます!!勉強もおたがい頑張りましょう(o^^o) (2019年5月14日 13時) (レス) id: 9fbabffe0a (このIDを非表示/違反報告)
mikado(プロフ) - 受験生だったんですか!?毎日更新お疲れ様です…私も受験生で占がツク書いてますがヨカさん程しっかりとした小説かけてませんし更新も亀過ぎて…尊敬します。無理しない程度に頑張って下さい〜楽しみにしてます! (2019年5月11日 22時) (レス) id: 3b03e9c822 (このIDを非表示/違反報告)
ヨカ(プロフ) - ジンホさん» 自信になります本当に嬉しいですありがとうございます(;_;)ぜひまたリクエストしてください!(o^^o)自 (2019年5月11日 11時) (レス) id: 9fbabffe0a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ヨカ | 作成日時:2019年5月3日 0時